今回は、愛と運命に翻弄される二人の恋物語――『唇に毒薬~死なずの王子は彼女の愛で眠りにつきたい~』をご紹介します。
家族から虐げられてきた少女と、どこか神秘的な雰囲気を持つ王子との出会いから始まる物語。切なさと幻想的な空気が重なり合い、読み進めるほど胸を締め付けられる一作です。
この記事では、そんな本作の魅力を余すことなくお届けします!
漫画【唇に毒薬~死なずの王子は彼女の愛で眠りにつきたい~ 】基本情報
| 作者 | らむ菜 |
| ジャンル | 少女漫画 |
| 出版社 | シーモアコミックス |
| レーベル | 恋するソワレ |
本作は、らむ菜先生によるファンタジーラブロマンスです!
主人公のアイナは、両親を失った後、叔父一家のもとで辛く苦しい日々を送っていました。そんな彼女に突然持ち上がったのは、身も心も拒んでしまいたくなるような恐ろしい縁談…行き場のない絶望の中、アイナを救ったのは王子・シオンでした。
王道のシンデレラストーリーでありながら、シオンの優しさの裏に隠された秘密や、不穏な影が漂う展開に、思わずワクワクが止まりません!
【唇に毒薬~死なずの王子は彼女の愛で眠りにつきたい~ 】あらすじと各話見どころをご紹介
ここからは、物語のあらすじや見どころをご紹介します。まずは登場人物からチェックしていきましょう♪
登場人物
| アイナ・アシュベル | 心優しく健気な本作の主人公。幼い頃に両親を亡くし、叔父一家に引き取られるが、“アイナをいびる”ことを楽しむ義母のせいで、虐げられる日々を送っている。ある日、義母の命令により伯爵家への縁談が決められてしまうのだが…? |
| シオン・メアルディ | アイナの前に突然現れた謎多き王子。幼少期に出会ったアイナを探し続けており、優しい態度で彼女を包み込む一方、どこか影を背負った雰囲気を漂わせる。 |
| リオナ・アシュベル | アイナを冷たく扱う義母。伯爵家との縁談を強引に進めようとするが、その思惑はシオンによって阻まれてしまう。 |
| リーシャ・アシュベル | 叔父一家の娘で、アイナが虐げられても無関心。アイナの代わりにと、シオンに近づこうとするが…? |
第1話:絶望の中に差し込む光!
王家を中心に人々が暮らすルーナリアム王国。貴族のアシュベル家に生まれたアイナは、5歳のときに事故で両親を失い、その後は叔父一家に引き取られました。
しかし、義母リオナには冷たく虐げられ、叔父とその娘リーシャも無関心…。孤独で辛い日々を過ごしていたのです。
そんなある日、アイナはリオナから伯爵家との縁談を強引に押し付けられます。ところが相手の男性には、妻を痛めつけるという恐ろしい“趣味”が…。
絶望の中、連れ出された馬車で危険にさらされたその瞬間――彼女の前に王子・シオンが現れて…!
第2話:13年越しの再会
間一髪、アイナを救ったのは王国の王子・シオンでした。突然の出来事に戸惑うアイナに、彼はなぜか優しく甘い言葉をささやきます。
その後、城へと連れられたアイナは、シオンから幼少期の二人が出会っていたことを聞かされました。
13年前、両親を失う前の幼いアイナは、シオンと共に遊んだことがあったのです。
“特異”な体質を持つ彼は周囲から疎まれていましたが、そんなことを気にせず接してくれたのがアイナでした。
そんな幼い頃交わした小さな“約束”のため、シオンはアイナを探していたのです。
第3話:衝撃的な“儀式”
城に迎え入れられた翌朝、アイナは自分のために用意された豪華な朝食に思わず驚きます。
一方、公務で朝食の席に現れないシオンの姿を思い浮かべながら、幼い頃に彼と出会った自分の記憶に思いを巡らせるのでした。
そんな中、アイナがシオンに連れて行かれたことを知ったリオナは、娘のリーシャを連れて城を訪れます。
リーシャをシオンの傍に置こうと二人が詰め寄る中、シオンは王家に伝わる能力を使った“儀式”への同席を提案!
その場で、彼はリーシャたちの目の前で自らに刃を突き立てて…!?
【結末予想】最終回はどんな展開を迎える?
シオンが宿命から解放される
シオンの持つ能力の秘密が明らかになり、彼が解放される展開が考えられます!
衝撃的な力の正体が判明しましたが、今後はアイナも必ずその真実を知ることでしょう…。
そして、幼い頃に「シオンのことを愛する」と約束したアイナが、その約束を守ることで、やがて彼にかけられた“呪い”のようなものが解けるのではないでしょうか。
二人がともに歩む未来
しかし、その能力が完全に解けない可能性もあります…。それでも、アイナとシオンが二人で手を取り合い、王国を治める未来を期待したいですね!
アイナも大きな決断を迫られるかもしれませんが、貴族という立場ではなく、“シオン”という一人の人間として彼を見られる彼女なら、その優しさと強さで、きっと最後には乗り越えてくれるはずです!
【まとめ】『唇に毒薬~死なずの王子は彼女の愛で眠りにつきたい~ 』を読んだ感想
無邪気で優しいアイナ
成長したアイナは、叔父一家で育った環境のせいか…。どこかおどおどしていて控えめな印象が強いですね。
両親を失ったショックもあって、幼い頃にシオンと出会っていた記憶はあいまいですが、昔のアイナは今の姿からは想像できないくらい、明るく無邪気に見えました!
シオンも王子としてさまざまな重責を背負っていたはずですが、そんな彼の心を少し軽くしてあげられたのは、きっとアイナの存在だったのでしょうね。
シオンに課せられた“呪い”
物語で注目したいのは、やっぱりシオンの持つ能力です!
最初から少し不安な予感はありましたが…、彼の力はあまりにも悲惨で、思わず目を見張ってしまいました。
“王族に代々伝わる能力”とのことですが、歴代の王族たちはこの力をどう受け入れてきたんでしょうね…。
シオンも例外ではなく、王子としての責任を果たすためにこの力を使っているように見えますが、その笑顔が痛々しくて、胸が締め付けられました。