『コビトン』あらすじと感想【ネタバレあり】高知能生命体が人類に牙を剥く!

今回紹介する『コビトン』は、人手不足緩和のために高知能生命体“コビトン”を創出した日本を舞台に、未曽有の大地震をきっかけに制御不可能となったコビトンと人類の戦いを描いたサバイバルサスペンスです。

普段は温和で従順なコビトンが、大地震のせいで暴走し殺戮兵器に!

果たして人類はコビトンに打ち勝つ事ができるのでしょうか。

 

漫画『コビトン』はどんな物語?

作者楠本寛樹、紺乃ユウキ
ジャンル青年漫画
出版社講談社
掲載誌モーニング

コビトンとの共存

人手不足を緩和するため、日本は高知能生命体コビトンを創出。

コビトンは人間の5歳児程度の知能を持ち、今やペットとして人間と共存しています。

しかし中にはコビトンの餌となる水分を与えず餓死させたり、暴行を加えるなどの虐待事例が発生。

人々はコビトンが反乱すれば人間に牙を剥くのではと懸念していましたが、彼らの体内にはチップが埋め込まれており、遠隔コントロールされているため安全だと考えられていました。

コビトンの暴走

ところが、3月15日の午前11時42分、未曽有の大地震が発生。

被災地にはコビトンの実証実験場である日置県奈賀沢市も含まれており、政府の要人たちはコビトンの暴走を危惧していました。

しかし専門家によると、コビトンには一般家庭の2日分のエネルギーを溜め込む機能が搭載されており、被災地に彼らがいる事はプラスに働くと宣言。

コビトンのマルオと暮らす大学生の宗一郎は近所に暮らす一人暮らしの老人の様子を見に行きますが、予想外の事態が発生していて…。

 

『コビトン』第1話~第5話まで読んだ感想をご紹介!

コビトンの反撃

小次郎
高知能生命体・コビトンと人間が共存する世界で未曽有の大地震が起こり、人類が脅かされていく展開に興味を惹かれました!

主人公の宗一郎はコビトンのマルオと暮らす大学生で、公務員試験の勉強を手伝ってもらいながら仲良く暮らしている様子。

しかし中にはコビトンを虐待死させる事例も発生しており、恨まれている可能性もありそうですね…。

コビトンには制御チップが埋め込まれているため絶対に安全だと明言されていたのに……

未曽有の大地震をきっかけにコントロール不能となり大混乱!

殺戮兵器と化したコビトンが無差別殺人を繰り返していく展開に背筋が凍ります。

コビトンを虐待していた人間が反撃されるのはともかく、大切に育てていた人までもが犠牲になる展開にいたたまれなくなりました…。

殺戮兵器の誕生

コビトンの暴走を目の当たりにした宗一郎ですが、母親を助けたい一心でせっかく捕まえていた彼らを逃したのが間違いでしたね…。

同級生の若宮と共に街の様子を見に行くと、廃墟同然の事態に驚愕。

これも大地震の影響ですが、あちこちに制御不能となったコビトンが待ち構えており恐怖を覚えました。

コビトンは決して殺人を楽しんでいるわけではなく、あくまでも飼い主の真似をしているだけで悪い事をしているという感覚がないところが余計に恐ろしいです。

政府の要人たちがコビトンの暴走を予見していた描写もあり、日本を巻き込んだ大騒動がどう決着するのか気になります!

コビトンの脅威

なんとか母親がいる病院へと辿り着いた宗一郎と若宮。

しかし病院内は医療スタッフの真似事をするコビトンで溢れかえり、ロビーは惨殺された人間の山ができており絶句してしまいました…。

このコビトンたちは自分が医療スタッフだと思い込んでいて、本気で治療できると認識しているところが怖いですね。

患者を装いコビトンたちと接触した宗一郎たちが襲われかける中、サウナ熱波師の青年に救われ一安心。

青年によると宗一郎の母親は患者たちを助けるために一人病棟へ消えたそうですし、その安否が気になるところです。

コビトンたちは人間を壊す事を楽しみ始めていますし、絶望的な状況を回避する事ができるのでしょうか。

 

『コビトン』の魅力・見どころを徹底解説!

作品を読んで特に見どころだと感じた部分を3つ厳選してご紹介します。未読の方はぜひ参考にしてみてください♪

  • コビトンが襲い掛かる恐怖
  • マルオの行方
  • 政府の企み
小次郎
それぞれ分かりやすく解説していきますね!

コビトンが襲い掛かる恐怖

ペットとして共存していたはずのコビトンが豹変し、人間の脅威となる展開に引き込まれます!

彼らに危害を加えていた人間が反撃されるのならともかく、大切に育てていた人間まで無差別に標的となる展開が恐ろしいです。

驚異的なスピードで繁殖するコビトンに人類が対抗できるのかが、最も気になるポイントとなっています!

マルオの行方

宗一郎の母親の行方を教える事と引き換えに、仲間の解放を持ち掛けたマルオ。

交換条件を提案するあたり他のコビトンよりも賢い事が伺えますし、野放しにするのは危険だと感じます。

今や行方知れずとなったマルオがどこで何をしているのか、そして他のコビトンたちとどのように関わっていくのかも楽しみです!

政府の企み

一部の要人はコビトンの暴走を知りながら、野放しにしている様子。

専門家たちが必死に制御システムの回復を図る中、傍観している要人が何を考えているのか分からず不気味です。

もしや政府は、奈賀沢市を利用し何らかの実験を企んでいるのかもしれませんね!

 

まとめ

『コビトン』について紹介しました。

人手不足解消のために開発された高知能生命体・コビトンとの共存の実証実験地に選ばれた日置県奈賀沢市。

未曽有の大地震で制御不能となったコビトンが人類への反乱を企て、日本中を巻き込んだ騒動が巻き起こります。

小次郎
人間とコビトンの戦いの行方が気になります!