今回は『15歳の息子が消えた日 不登校・卒業・そして家出』を読んだので、その感想や見どころをご紹介します。
中学卒業と共に突如家を出た息子に戸惑いながらも、彼の苦悩を受け入れ再構築していこうとする家族の姿を描いた物語です。
不登校だった息子は高校進学を拒否し、卒業と共に失踪。息子は何故消えてしまったのか、不器用な母子が辿る結末が気になります!
漫画【15歳の息子が消えた日 不登校・卒業・そして家出】について
作者 | 雪んこの日記 / 蓬田あんころぴぷぺ |
ジャンル | 女性漫画 |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | LScomic |
基本情報
漫画『15歳の息子が消えた日 不登校・卒業・そして家出』は、雪んこの日記先生原作・蓬田あんころぴぷぺ先生漫画のコミックエッセイ。
小学生の頃は何の問題もなく過ごしていた息子は、中学二年生の頃に不登校に。
順調だった彼に何があったのかも気になりますが、母として息子に何ができるのかを模索しながら、静かに見守り続ける母親を見ると胸が痛みます。
同じ年頃の子供を持つ方には特に読んでいただきたい作品です!
あらすじ
中学二年生の頃から不登校気味だった息子・リツは、高校に進学しないと決め卒業。
卒業式から二週間経った頃、リツは突然家を飛び出し東京へと向かいます。
リツの友人の母からその話を知ったサワコはすぐに空港へと向かいますが、彼の乗った飛行機は既に離陸した後でした。
東京に住む義兄の元に向かったと考えたサワコは、義兄からリツが小遣いやバイト代を貯め費用を捻出していたと聞き驚愕。
家族は息子の意思を尊重し見守ると決めましたが、上京から二週間経った頃、突如リツから連絡が入り…。
【15歳の息子が消えた日 不登校・卒業・そして家出】見どころをご紹介
見どころ満載の本作ですが、その中でも特に注目していただきたいポイントを3つ厳選してご紹介します。
- 思春期の息子と母の苦悩
- リツの本音
- 家族は元に戻れるのか
それぞれ詳しく解説していきます♪
思春期の息子と母の苦悩
反抗期も相まって、息子の事が理解できず悩むサワコの姿に共感。
小学生の頃には何でも話してくれていたリツが反抗的になり、息子が理解できずに苦しむサワコの姿が自分と重なってしまう方も多いのではないでしょうか。
母親として問題があったのでは…と悩むサワコを見ていると、思春期の子供と向き合う事の難しさを痛感させられました!
リツの本音
優等生で家族思いだったリツは、何故変わってしまったのか。
それがこの作品で最も気になるポイントとなっています。
中学一年生までは問題なく学校生活を送れていたのに、どうして不登校気味になり、高校進学を諦めてしまったのでしょうか。
二年生に進学する上で決定的な出来事が起こったと予想できますが、その時にサワコがどんな行動をしたのかも気になるところです!
家族は元に戻れるのか
リツが家出をしたせいで、仲良し家族は崩壊の危機に。
身勝手なリツを責める事なく、彼の意見を尊重し優しく見守る家族の姿に胸が痛む展開となっています。
リツが家族や周囲の優しさに気付けるかが、元に戻れるかどうかの別れ道ではないでしょうか。
【15歳の息子が消えた日 不登校・卒業・そして家出】読んだ感想・レビュー
息子の失踪
同じ年頃の子を持つ親として、反抗期の息子との向き合い方について考えさせられました!
息子が中学を卒業して安堵していたのに、二週間も経たずに失踪してしまうという展開に驚愕…。
しかも息子の親友の親から事の顛末を聞かされるなんて、サワコの悲しみを思うといたたまれなくなりました。
親友や親戚には上京について相談していたのに、最も身近な家族には相談していなかったという現実。
辛い現実を受け入れられず、リツを探し回るサワコの姿に胸が痛みます。
家族の気持ち
無理に連れ戻せばもう二度とリツに会えなくなると考えたサワコが、息子からの連絡を待ち続ける姿に涙…。
きっとサワコとしてはすぐにでもリツを連れ戻したいでしょうけど、息子の意見を尊重し見守り続ける姿に感心させられます。
自分が同じ立場だったら、サワコのように見守る事ができるだろうかと考えさせられました。
リツがいなくなって一週間経った頃に突如サワコの元に連絡が入りますが、一体何があったのでしょうか。
15歳のリツは何に悩み、何故進学を諦め家出してしまったのか、家族の今後が気になります!
まとめ
『15歳の息子が消えた日 不登校・卒業・そして家出』について紹介しました。
中学卒業から二週間後、突如家を飛び出し状況を決めたリツ。
家族は息子の選択に戸惑いながらも、リツの意思を尊重し見守ると決めます。
壊れかけた家族は再構築できるのでしょうか。