『誰かが描いた漫画』を読んだ感想【ネタバレあり】誰かが残した物語に驚愕!

今回紹介する『誰かが描いた漫画』は、作者が中古で購入した作業用パソコンのデスクトップに残っていた“謎の漫画”を編集したオムニバス作品集です。

フォルダ内に残されていた漫画は、ある人物の絵柄にそっくりで…。この漫画は、一体誰が何の目的で描いたものなのでしょうか。

 

【誰かが描いた漫画】基本情報

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作者子守ヒキ
ジャンル青年漫画
出版社講談社
レーベルコミックDAYS

漫画『誰かが描いた漫画』は、「カミガカリ」の子守ヒキ先生が描く衝撃作!

小次郎
子守ヒキ先生が購入した中古パソコンに残されていた“謎の漫画”を編集し、特別に公開したミステリーホラーです。

パソコンに残されていた漫画の絵は子守ヒキ先生の絵そのもので、どう見ても本人が描いたとしか思えません。

しかし子守先生には描いた記憶などなく、この漫画を描いた作者の正体が気になりますね。

漫画のほとんどは読める状態で保存されており、元データをそのままの状態で掲載。

一話完結の作品ですがどれも身の毛もよだつような展開となっており、独特の世界観に引き込まれてしまいます!

 

【誰かが描いた漫画】どんな物語?

呪いの動画

第1話は「見たら死ぬ呪いの動画」についてのお話。

その動画とは、部屋に座っている一人の女性がゆっくりと振り向くもので、その女性の顔を見た者は命を失うと言われていました。

主人公の友人は憑かれたように動画を探し始めますが、のめり込むあまり授業開始時間になっても戻って来ません。

心配になり探しに行った主人公は、友人が謎の女に目を潰されているところを目撃。

結局は幻覚でしたが、その日以来主人公は友人と同じように動画を探すようになります。

お目当ての動画を見つけた主人公が女性の顔を見ようとした瞬間、突如現れた友人にスマホを奪われてしまう事件が発生。

しかし女性の顔を見た友人はその日から姿を消し、二週間後に無残な姿で発見されるのでした。

おかしな隙間

第2話の主人公・ナオは、アパートの305号室の郵便受けが無性に気になるように。

なんとなく覗いたナオは郵便受けの中に潜んでいた“謎の目”を見つけ、その日から不可解な現象に悩まされるようになります。

隙間を覗く度に謎の目が見えるようになったナオは、305号室に行けば原因が分かると予想。

ナオが305号室に向かうと、そこには気味の悪い女性が住んでいました。

女性とのやり取りから一週間、アパートの住人に遭遇したナオが305号室の住人について尋ねると一年以上空き家だと言われてしまい…。

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【誰かが描いた漫画】見どころをご紹介

この作品の見どころは『謎が謎を呼ぶ作品集』と『パソコンに秘められた謎』です。それぞれ詳しいご紹介します。

謎が謎を呼ぶ作品集

中古パソコンに残された漫画は恐ろしいホラー作品ばかりで、ホラー好きの方にはたまらない内容となっています!

全てが一話で完結しているので、サクッと恐怖を補給したい時にいかがでしょうか。

お話の内容も個性豊かなものばかりなので、たくさんの作品を読みたい時には特にオススメです!

パソコンに秘められた謎

中古で購入したという事は、一般的には販売店が元のデータを完全削除してから販売するはずです。

しかし子守ヒキ先生が購入したパソコンにはたくさんの漫画が入ったフォルダが残されており、何故このフォルダだけを残したのかが最も気になるところ。

漫画の絵柄も子守ヒキ先生のものにそっくりですし、誰が何のためにこの漫画を描いたのかが最大の見どころとなっています!

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【誰かが描いた漫画】第5話まで読んだ感想

ここからは、物語の5話まで読んだ感想をご紹介します。※以下、ネタバレ要素を含みますので、未読の方はご注意ください。

謎のパソコンとの出会い

作者の子守ヒキ先生が購入したパソコンに残されていた“謎の漫画”を元にした、恐ろしいホラー作品にゾクゾクさせられる展開となっています!

漫画の絵柄はどう見ても子守ヒキ先生の絵そのものなのに、本人には描いた記憶がないというところが恐ろしいですね…。

もし元の持ち主が、子守ヒキ先生が購入すると分かっていて漫画を残していたのだとしたら、一体何のためにこんな事をしたのか気になるところです。

見てはいけないもの

第1話のお話は「見たら死ぬ呪いの動画」というものがテーマになっていましたが、動画の女性の顔を見てしまった主人公の友人が発した言葉が不気味で震え上がる展開となっています。

ラストでは主人公の末路も描かれており、肝心なところが分からないという展開がもどかしくなりました!

第2話では隙間に現れる目を見てしまったナオが、最後には命を失ってしまう展開に絶句。

結局305号室の女性が何者だったのかは分かりませんが、郵便受けを見てしまったのが全ての始まりだったのでしょうね。

途中からは生前にナオからの相談を受けていた友人が、305号室の隙間を覗いてしまう展開にヒヤヒヤ…。

隙間には何もいませんでしたが、いつかナオと同じ末路を辿るのではと心配になりました!

様々な恐怖体験

第3話は突如湧きだした“知らない誰かの歯”に悩まされる主人公について描かれており、主人公とその妹が辿る末路に驚愕の展開となっています。

第4話では“浴槽に水を貯めてはいけない部屋”に泊まった主人公が、好奇心から水を貯めてしまう展開に唖然…。

入浴するのが怖くなってしまいますが、主人公が体験した恐ろしい展開に興味を惹かれました!

第5話には小学3年生の子供が描いた絵日記が掲載されており、現実に起こった未解決事件を彷彿とさせる物語に身の毛もよだつ内容となっています。

一話完結作品で読みやすく、色々な怖いお話が読みたい時にピッタリの作品。

次はどんな恐怖体験を見せてくれるのか、お話の続きが楽しみです!

 

まとめ

『誰かが描いた漫画』について紹介しました。

作者が購入した中古パソコンには、何故か謎の漫画が入ったフォルダが残されていました。

漫画の絵は作者のものにそっくりでしたが、何故か作者には描いた記憶などありませんでした。

子守ヒキ先生が描いたものではないのなら、漫画を描いたのは一体誰なのでしょうか。