今回紹介する『死神姫の白い結婚』は、触れたものの生命力を奪う異能を持ち“死神姫”と揶揄されている雛乃が、不老不死の美青年・雪嗣の妻となり溺愛されていく物語です。
強すぎる異能のせいで、辛い想いをしてきた雛乃。運命的な出会いを遂げた二人は幸せになれるのでしょうか。
漫画【死神姫の白い結婚】基本情報
作者 | あさいじょう / 忍丸 / 姐川 |
ジャンル | 少女漫画 |
出版社 | シーモアコミックス(トレモア) |
レーベル | トレモア・ロマンス / トレモアcollection |
漫画『死神姫の白い結婚』は、忍丸先生原作・あさいじょう先生漫画の話題作!
原作の「死神姫の白い結婚 解けない運命の赤い糸」をコミカライズ化したもので、原作のイメージに沿った魅力的な登場人物に引き込まれます。
近付くものの生命力を奪ってしまうせいで孤独に暮らしていた主人公が、唯一側にいられる相手との結婚で幸せになっていく和風純愛ファンタジー。
雛乃はこの結婚を“白い結婚”だと思い込んでいるようですが、雪嗣はどう考えているのでしょうか。
【死神姫の白い結婚】ネタバレあらすじと見どころ
ここからは、【死神姫の白い結婚】のあらすじと見どころをご紹介します。まずは作品の主要人物をチェックしていきましょう。
登場人物
神崎雛乃 | 人々に害をなす“怪異”と戦う祓い屋の名家の長女として生まれた主人公。触れたものの生命力を奪ってしまう強力な異能を持ち“死神姫”と揶揄されている。大切な人の命を奪って以来幽閉されているが、敵対勢力の元当主・雪嗣の妻となり溺愛されていく。 |
竜ヶ峯雪嗣 | 銀雪のような白髪と濃碧の瞳が美しい美青年で、祓い屋の名家・竜ヶ峯家の元当主。不老不死の異能を持ち“死にたがり”と呼ばれている。雛乃との結婚を望み、少しずつ関係を築いていこうと考えている。 |
神崎凛々花 | 雛乃の異母妹。発火能力の異能を持ち“焔の美姫”と謳われ、祓い屋の傍ら芸能活動もこなしている。雛乃を疎み全てを奪おうと企んでいる。 |
神崎さつき | 雛乃の母で、神崎家元当主。異能が発現した雛乃に生命力を奪われ絶命する。 |
第1話:死神姫の結婚
人の心の穢れから生まれた“怪異”と戦う祓い屋の名家・神崎家の長女として生まれた雛乃。
幼い頃は何不自由なく暮らしていた雛乃ですが、異能が発現し母の命を奪って以来、運命が一変します。
雛乃は触れたものの生命力を奪う “吸収”の異能を持つ故に、強すぎる力を抑え込む黒いヴェールを付ける事を強要され幽閉されるように。
さらに母の死後、父は愛人だった後妻を娶り、雛乃は異母妹の凛々花と暮らす事になります。
全てを凛々花に奪われ地獄のような日々を送りながらも、類まれなる実力で祓い屋としての仕事をこなしていた雛乃。
18歳になったある日、凛々花が神崎家の当主となる事が決定し、雛乃は対立関係にある祓い屋の名家・竜ヶ峯家に嫁ぐよう命じられ…。
見どころ
雛乃の置かれた境遇があまりにも可哀想で、いたたまれなくなりました…。
夫となる雪嗣も“死にたがり”と呼ばれる曰く付きの人物ですが、この白い結婚が雛乃にとってどんな意味を持つのか気になります!
第2話:雛乃の事情
結婚式で嬉しそうな雛乃の姿を見た凛々花は、何とかして地獄に突き堕とそうと計画。
その後、結婚式を終えた雛乃は竜ヶ峯家に迎えられましたが、使用人たちを拒絶し一人部屋に引きこもっていました。
結婚式から数日経った頃、業を煮やした使用人は雛乃に食事をとらせるべく部屋へ乱入。
誰も事情を知ろうともしない事に絶望した雛乃は食事を手に取ると、生命力を奪う異能のせいで普通の食事ができないと説明します。
慌てて立ち去る使用人に安堵したのも束の間、一部始終を雪嗣に見られ絶望していました。
一方、雛乃の元を去った雪嗣はある人物の元へと向かって…。
見どころ
強すぎる異能のせいで食事すらままならない雛乃に絶句…。
雪嗣の笑顔は本心だと信じたいですが、一体何を考えているのか気になるところです!
第3話:運命の婚姻
仕事の合間を縫って、凛々花の元へと向かった雪嗣。
凛々花が雛乃を陥れようとしている事に気付いた雪嗣は、自分が妻を幸せにすると宣言し立ち去ります。
その頃、気分転換に庭へ出ようと考えた雛乃は、怪異退治のために強制的に生命力を補充させられていた時の事を思い出し混乱。
帰宅直後の雪嗣に遭遇し、ここから追い出されると勘違いした雛乃は慌てて部屋に戻ろうとします。
焦った雪嗣は彼女の手を取りましたが、彼の生命力を奪ってしまうと考えた雛乃は大錯乱。
しかし雪嗣は動じる事なく雛乃を抱きしめると、自身が持つ異能について説明して…。
見どころ
父親の残酷な仕打ちに背筋が凍る展開に。
雪嗣の持つ異能は“不老不死”だそうですし、雛乃にとって最高のパートナーとなりそうな展開に心躍りました!
【死神姫の白い結婚】最終回結末について徹底予想!
最終的に、雛乃は雪嗣に溺愛され幸せになると予想しています!
古い盟約による“白い結婚”でしたが、雪嗣は最初から雛乃を妻にする事を望んでいたと判明。
雛乃が受けている仕打ちについても把握しており、助け出す機会を伺っていたのではないでしょうか。
不老不死の雪嗣なら雛乃に触れても生命力を奪われる事はありませんし、まさに運命の相手だと言えますね。
今はまるで自分の手柄のように吹聴している凛々花ですが、雛乃がいなくなった後は怪異退治もままならず、神崎家は衰退していくと予想しています!
雛乃と雪嗣が手を組めば実力も二倍ですし、公私共に良きパートナーになりそうですね!
【死神姫の白い結婚】を読んだ感想
地獄のような生活
触れたものを死に導く”死神姫“が、不老不死の美青年と出会い溺愛されていく展開に引き込まれました!
異能の発現と共に実母の命を奪ってしまった事は気の毒ですが、実の娘を幽閉し後妻との子を可愛がる父親にイライラ…。
雛乃の母が亡くなったのも偶然ではなく、父親が仕組んだのではないかと疑ってしまいます!
父からも凛々花からも辛く当たられ、生き地獄を味わう雛乃があまりにも可哀想になりました。
死神姫と死にたがりの出会い
そんな雛乃が“不老不死”の異能を持つ雪嗣と出会い、幸せになりそうな展開にキュン…。
凛々花に宣戦布告する雪嗣の姿も素敵ですし、きっと以前から雛乃の事を知っていて一緒になりたいと考えていたのでしょうね。
死にたくても死ねない雪嗣ならどんなに触れても命が尽きる事はありませんし、雛乃が孤独から解放される展開に涙…。
神崎家がこのまま黙っているとは思えませんが、心強い夫と共に戦って欲しいと思います!