今回紹介する『ヒトグイ』は、無差別大量殺人犯・嶋田を含む多数の犯罪者の護送を命じられた警察官・南雲が、想像を絶する恐怖に巻き込まれていくお話です。
護送車の中で始まったのは、生き残りを賭けた壮絶なサバイバル。たった一人の“人喰い”から始まったパニックホラーをお楽しみください!
漫画『ヒトグイ』について
- 作者:蔵石ユウ・イナベカズ・野渡ひい
- ジャンル:青年漫画
- 出版社:STUDIO ZOON
漫画『ヒトグイ』は、累計販売数500万部を突破した超人気作「食糧人類」の蔵石ユウ先生原作・イナベカズ先生作画の衝撃作!
嶋田に喰われた人間は命を失う事なく、ゾンビの如く復活。襲われた人間は皆予想不可能な狂い方をしており、一貫性がありません。
果たしてこの現象の原因は何なのか、そして人類は生き残る事ができるのか。混乱必須の衝撃作をお楽しみください!
【あらすじ】『ヒトグイ』はどんな物語?
パニックの始まり
ある晴れた日の午後、32歳の凶悪犯・嶋田が日本中を震撼させる通り魔事件を起こします。
嶋田を含む複数の犯罪者の護送を命じられた警察官・南雲は、戸惑いながらも特別手当の支給に釣られ応じる事に。
遺族感情を逆なでせぬよう公にはされていませんが、通り魔事件の被害者全員に嶋田の歯型が残されており、彼の排泄物からは大量の人毛が検出されていると言います。
恐れおののく南雲に、上層部は細心の注意を払い移送するよう命じました。
護送車の異変
護送車に乗り込んだのは、南雲の他に嶋田を含む5人の犯罪者たち。
異様な雰囲気に包まれる車内で、南雲は嶋田の射抜くような視線に気付き委縮します。
犯罪者の一人・吉岡の発言をきっかけに揉め事が生じ、仕方なく拳銃を手にした南雲。
しかし同時に暴走を始めた嶋田は、犯罪者の一人の脳を喰らうという凶行に及びます。
誰もが言葉を失う中、嶋田は好きで人を喰らっているわけではなく、自分は人間の脳を喰わなければ体中に痛みが生じる病気だと言い出して…。
1話~10話までの感想!(ネタバレ注意)
嶋田の狂気
穏やかな日常が、たった一人の男によって乱されていく展開に引き込まれました!
元凶の嶋田は白昼堂々子供を含む無数の人を喰らう通り魔事件を起こした凶悪犯。
いくら手当が支給されるとはいえ、そんな凶悪犯をまだ若い巡査長・南雲がたった一人で移送するのは無理があったと感じます。
案の定、護送車の中では犯罪者同士の揉め事が起こり、混乱に乗じた嶋田が犯罪者の一人を喰らう事件が発生!
嶋田曰く人間の脳を喰わなければ体中が痛くなるそうですが、何らかのウイルスに感染しているのでしょうか。
新たな犠牲者
信じられない出来事に皆が混乱する中、今度は南雲に襲い掛かる嶋田。
犯罪者の一人の機転でピンチは乗り切ったものの、頭を二発撃たれても死なない嶋田はやはりゾンビなのでしょうか?
南雲を諦めた嶋田が運転手と警察官の一人を襲い、護送車が崖から転落する大事故が発生。
少しでも動けば全滅する状況の中、嶋田だけでなく喰われた人々が蘇るという信じられない状況に絶句してしまいます…。
生き残った三人は海へ飛び降りる事を選択しますが、これで危機を脱する事ができるのでしょうか。
恐怖の始まり
犯罪者の一人の安否が不明の中、南雲が吉岡を救い協力しながら崖を昇りきる展開に感動。
しかし、助かった途端に裏切るところが吉岡らしいですね!
吉岡が去った後、目を覚ました南雲が訪れた定食屋も何かがおかしい…。
店主夫婦は明らかに常軌を逸しており、またも南雲が喰われそうになる展開に度肝を抜かれました!
とはいえ誰もが人を喰らうわけではなく、店主の妻のように違った狂気を見せる者もあり訳が分かりません。
店主夫妻も元はヒトグイに喰われた被害者だと思いますが、平和なはずの日本で何が起こっているのか気になるところです!!
『ヒトグイ』の見どころをネタバレ!
ここでは、『ヒトグイ』の見どころを2つ厳選してお届けします♪
- 一人の男から始まったパニックホラー
- 懐かしいあのキャラが登場
一人の男から始まったパニックホラー
事の始まりは嶋田が起こした通り魔事件ですが、蘇った犠牲者たちが“ヒトグイ”となり人々を襲い続けるという展開に震え上がりました!
ヒトグイに捕まれば拳銃も無意味ですし、生身の人間に対応できるとは思えません。
脳を欲する原因が分かれば、ヒトグイに打ち勝つ事も可能かもしれませんね!
懐かしいあのキャラが登場
1話から登場している吉岡は、蔵石ユウ先生とイナベカズ先生のファンにはおなじみのキャラクター。
「アポカリプスの砦」で活躍した吉岡が登場する演出に、心躍る展開となっています!
過去作でも吉岡は重要なキャラクターでしたし、今作でどんな活躍を見せてくれるのか、そして主人公の南雲の味方になるのかも気になるポイントの一つとなっています!
これまでのストーリーから最終回・結末を考察!
最終的に、南雲はヒトグイを制圧し日本を混乱から救うと思います。
今はヒトグイへの対処法が分からず、ただ逃げる事しかない人間たち。
しかしヒトグイ化する原因が分かれば特効薬の改発も可能ですし、いずれこの混乱を乗り越えられると考えています。
ただ人間の脳を喰らうだけでなく、過去の出来事を逆恨みしているゾンビも登場しましたし、狂い方に個人差があるところも不思議ですね!
読者としては1話から登場している吉岡や、安否不明の眼鏡の男の活躍も気になるところ。
この二人も南雲と共に、ヒトグイ撲滅に向けて動いてくれるのではないでしょうか。
まとめ
『ヒトグイ』について紹介しました。
昼下がりのある日、凶悪犯の嶋田が幼児を含む無差別大量殺人事件を起こします。
嶋田と複数の犯罪者たちの護送を命じられた警察官の南雲は、護送車での事件をきっかけに混乱に巻き込まれていくのでした。