今回紹介する『復讐の刻~愛する息子が殺された~』は、苛烈ないじめにより一人息子を殺されたシングルマザー・花子が、加害者たちに復讐を遂げていくお話です。
一人息子の勇気が遺していたのは、いじめ被害を綴った日記帳。命よりも大切な息子を奪われたシングルマザーの復讐の行方が気になります!
漫画【復讐の刻~愛する息子が殺された~】はどんな作品?
作者 | 右の人みつる、ドンペリ |
ジャンル | 女性漫画 |
出版社 | シーモアコミックス(トレモア) |
掲載誌 | トレモア・スプラッシュ |
漫画『復讐の刻~愛する息子が殺された~』は、ドンペリ先生原作・右の人みつる先生作画の衝撃作。
理不尽ないじめで一人息子を奪われたシングルマザーが、名前と姿を変え加害者が通う高校の学食の調理師として潜入し、復讐を果たすリベンジストーリーです。
息子を亡くした花子の鬼気迫る表情と、加害者を絶対に許さないという強い決意が伝わり読み進める手が止まりません。
復讐の刻~愛する息子が殺された~のあらすじを簡単解説!
愛する息子の死
今から三年前、シングルマザー・花子の一人息子・勇気が亡くなる事件が発生。
当時は自殺として処理されましたが、勇気は同級生の金森宮・鶴玉・図師の三人から壮絶ないじめを受けていました。
進学校に通っていた勇気は若くして子を産んだ母をからかわれ、彼らのいじめの標的に。
教師も助けてはくれず、追い詰められた勇気は三人に命じられ屋上から身を投げてしまうのでした。
花子の決意
それから三年後、名前や姿を変えた花子は三人が通う高校の学食の調理員に。
加害者の一人・鶴玉の父親の様子を探りながら、花子は当時の事を思い出していました。
ある日、鶴玉から命じられ、彼の父親が経営する店で万引きをさせられた勇気。
息子を信じる花子は理由を聞き出そうとしますが、勇気が打ち明ける事はありませんでした。
勇気の死後、荷物を整理していた花子は壮絶ないじめについて綴った日記帳を見つけます。
そこで加害者の名を知った彼女は、三人への復讐を決意して…。
復讐の刻~愛する息子が殺された~のネタバレあり感想
ここからは、作品を読んだ感想をご紹介してきます。
第1話の感想:復讐の幕開け
一人息子を亡くしたシングルマザーが、三人の加害者たちへ復讐を遂げていく展開に引き込まれました!
花子の息子・勇気はエスカレーター式の名門校に通っていましたが、そこで壮絶ないじめに。
しかもいじめのきっかけは母親が若くして子を産んだからですし、打ち明ける事もできなかったのでしょう。
もし花子がもっと早く気付き対処していれば、勇気を救えた可能性があると思うと悔やまれますね。
一人の人間を死に追いやっておきながらのうのうと暮らす三人が許せませんし、花子には何としても天罰を下して欲しいと思います!!
第2話の感想:一人目のターゲット
名前や姿を変え、調理員として加害者の三人が通う高校の学食に潜入した花子。
同時に花子がターゲットに選んだのは、かつて勇気に万引きの濡れ衣を着せた鶴玉でした。
万引きの連絡を受けた花子を見下すような発言をしていましたし、あの時に事実を突き止めていれば未来は変えられたかもしれません。
勇気もまた、花子を心配させたくなくて言えずにいたのかと思うと心が痛みます。
死を選んだ勇気が遺したのは、いじめられていた日々を綴った日記帳。
もっと早くに気付いていれば…と涙を流しながらも、復讐を決意した花子を応援したくなりました!
第3話の感想:最初の復讐
鶴玉に催眠剤を噴射し、誰もいない倉庫へと監禁した花子。
勇気を死に追いやりながら、反省の言葉もなく開き直る鶴玉に開いた口が塞がりません。
罪の意識も皆無ですし、こんなクズを生かしておく必要もありませんね。
復讐の鬼と化した花子が自白剤を用い真実を暴く姿は圧巻。
下っ端らしい惨めな末路にスカッとしましたが、動揺する事なく次のターゲットを決める花子を逞しく思いました!
次のターゲット・図師に制裁を加えた後は、主犯格の金森宮に天罰を加えるつもりでしょう。
若気の至りでは済みませんし、三人には自分の犯した罪の責任を果たして欲しいと思います!
復讐の刻~愛する息子が殺された~の見どころは?
シングルマザーの復讐
壮絶ないじめの末、命よりも大切な息子を亡くした花子。
子を持つ女性であれば特に、花子に共感できる内容となっています。
いつもは若く美しい花子が、憎悪を滲ませ怒りに震える表情は圧巻。
復讐の鬼と化し、残酷な方法で加害者たちを追いやる花子の姿が最大の見どころです!
ゲス過ぎる加害者たち
勇気を死に追いやった金森宮・図師・鶴丸の三人は、名門校に通うエリートばかり。
そんなエリートたちが裏で壮絶ないじめを繰り返しているというところがリアルで、実際にありそうな展開に背筋が凍ります。
勇気の弱みを握り、少しずつ自尊心を奪っていく様子はまさに鬼畜そのもの。
未成年だからといって言い逃れはできませんし、ゲス過ぎる三人への相応の報いを期待してしまいます!
これまでのストーリーから最終回・結末を考察!
最終的に、花子はいじめ加害者三人への復讐を果たすと思います。
最初のターゲット・鶴玉への復讐は終わりましたが、図師や金森宮も許せるはずがありません。
図師への復讐を遂げた後は、主犯格の金森宮を追い込んでいくのではないでしょうか。
また、勇気へのいじめを先導したのはこの三人ですが、傍観していた教師やクラスメイトも同罪。
きっと誰もがいじめに巻き込まれたくなくて、関わらないようにしているのでしょうね。
三人への復讐を果たした花子は名門校の真実を告発し、傍観者たちも徹底的に追い込んでいくと予想しています!
まとめ
『復讐の刻~愛する息子が殺された~』について紹介しました。
壮絶ないじめの末、愛する一人息子を死に追いやられたシングルマザーの花子。
名前と姿を変えた花子は加害者の三人が通う高校に潜入し、復讐の機会を伺っていました。