今回紹介する『娘が小1で不登校になりました 先生が怖くて学校に行けない』は、入学早々学校に行けなくなってしまった娘と向き合いながら、解決法を模索する母親の葛藤を描いたお話です。
主人公の娘・こっちゃんは、小学校に入学したばかりの1年生の女の子。心配性で敏感なこっちゃんの行き渋りの原因は一体何なのでしょうか…。
漫画『娘が小1で不登校になりました 先生が怖くて学校に行けない』作品情報
作者 | ことり |
ジャンル | 女性漫画 |
出版社 | KADOKAWA |
掲載誌 | LScomic |
漫画『娘が小1で不登校になりました 先生が怖くて学校に行けない』は、ことり先生が描くコミックエッセイ。
小学1年生になったばかりの娘を持つ主人公が、不登校となった原因を探りながら娘にとって最も良い方法を模索していく物語です。
卒園前には入学を楽しみにしていたこっちゃんが、突然行き渋りを始めたのは何故でしょうか。
現在年長児で、感受性が強く敏感な性質(HSC気質)のお子さんを持つ方には特に読んでいただきたい作品となっています。
娘の“行きたくない”気持ちを受け入れ、最も良い関わり方を考える主人公を応援したくなる作品です!
『娘が小1で不登校になりました 先生が怖くて学校に行けない』はどんな物語?
ここでは、物語のあらすじを簡単にご紹介します。
娘の異変
このお話の主人公は、小学生になったばかりの娘・こっちゃんを持つ母親。
真面目で不安症なこっちゃんは、新しい環境に不安を覗かせながらも入学を楽しみにしていました。
入学から一週間は楽しく登校できていたこっちゃんですが、二週間が過ぎた頃から浮かない表情に。
三週間が経つ頃には言葉に出せない感情をうめき声として表現するようになっていました。
行き渋りの原因
このまま不登校になる事は避けたい主人公は、ネットで得た情報を参考に行き渋りを解決しようと試みます。
しかし、こっちゃんが頑張り過ぎて疲れていると気付くと筆箱に“ママの目”を描き、疲れた時には筆箱を開け一息つくよう提案。
それからしばらくは学校に通えていたものの、一ヵ月経った頃に“宿題を失くす”という事件が起こります。
先生に怒られる事を極端に恐れるこっちゃんに違和感を覚えた主人公は、無理に登校させず担任と電話で話してみる事にして…。
『娘が小1で不登校になりました 先生が怖くて学校に行けない』第10話まで読んだ感想
不安な新生活
新1年生の娘が不登校になり、悩みながらも最も良い方法を模索していく主人公を応援したくなりました!
私自身同じ年頃の子供がいますが、新1年生の時は特に大変だった記憶があります。
幼稚園や保育園の頃とは違い、全ての事を一人でこなさなければならないというだけで、子供にとっては相当なプレッシャーになると思います。
特に主人公の娘・こっちゃんは、真面目過ぎて少しでも予想外の事が起きると上手く適応できない子のように感じました。
どんなに頑張っても褒めてもらえず“失敗したら怒られる”という不安に押しつぶされた結果、学校に行けなくなってしまったのでしょうね。
主人公の対応
もし自分が同じ立場なら無理にでも行かせてしまったかもしれませんが、娘の笑顔を守る方法を選択した主人公は素敵だと思います。
行きたくない理由を聞き出し無理強いをさせなかった事、そして何よりも母親が味方になってくれた事は、こっちゃんにとって心強かったのではないでしょうか。
担任との電話では、行き渋りの理由を話してもズレた返答をする先生にモヤモヤ…。
先生としてもこっちゃんが登校できる方法を探してくれている事は伝わりましたが、無理矢理手を引っ張って教室に連れて行くのは間違っていると感じました。
担任への違和感
“担任ガチャ”という表現は相応しくないかもしれませんが、この先生は1年生の担任としてはあまり良くないと感じます。
小学校に慣れた高学年に対してなら厳しく対応した方が良い場面もあると思いますし、多少怒られても消化できるでしょう。
しかし入学したばかりの1年生に対して、この圧の強い先生が担任ではこっちゃんの他にも行き渋りを始める子供が出てくるのでは…と心配になりました!
他の子供と比べてもデリケートなこっちゃんにとって、今後の学校生活では様々な困難が出てくると予想されますが、一番の味方である母親と共に乗り越えて欲しいです!
『娘が小1で不登校になりました 先生が怖くて学校に行けない』の見どころをご紹介!
ここでは、作品の見どころを3つ厳選してご紹介します。
- 環境の変化
- 先生の葛藤
- こっちゃんの成長
それぞれ詳しく解説していきますね!
環境の変化
年齢の近い子を持つ者としては、特に共感できる内容となっています!
少し前まで幼稚園児だった子供が、すぐに小学校の環境に馴染めるはずもありません。
こっちゃんなりに頑張ろうとする姿に胸が痛み、頑張り過ぎた結果潰れてしまった姿にいたたまれなくなりました。
もし自分が主人公と同じ立場だったらどんな対応をしただろうかと考えさせられる内容となっています。
先生の葛藤
こっちゃんの担任はベテランの先生で、これまではこの方法で対応できていたのでしょう。
しかし、新1年生の担任は最も難しいと仰る先生もいらっしゃいますし、高学年が5分でできる事が新1年生の場合は膨大な時間がかかります。
大人は子供以上にこれまでの常識を変える事は難しいと感じますが、この先生が今までのやり方を変えられるかどうかが子供たちの今後を変える重大なポイントとなると感じました!
こっちゃんの成長
娘の不登校に向き合った主人公も素晴らしいですが、こっちゃん自身の成長も見逃せません。
最初は嫌な事を避けてばかりだったこっちゃんが、強く生まれ変わる姿は見どころの一つ。
もちろん主人公の頑張りや担任の変化もありますが、こっちゃん自身が頑張った事も大きな変化ではないでしょうか。
まとめ
『娘が小1で不登校になりました 先生が怖くて学校に行けない』について紹介しました。
入学からわずか一ヵ月で、学校に行けなくなってしまったこっちゃん。
母親である主人公は、こっちゃんの笑顔を守るため最も良い方法を模索し続けます。