漫画『ウィズレイン王国物語 ～竜が花嫁～』は、勇者の守護竜の生まれ変わりでありながら男爵家の養子として辛い生活を強いられているエルナが、若き国王で勇者の生まれ変わりのクロスと出会い心を通わせていく物語。
漫画『ウィズレイン王国物語 ～竜が花嫁～』はどんな作品？
- 作者：すぎの、雨傘ヒョウゴ、LINO
- ジャンル：少女漫画
- 出版社：オーバーラップ
- 掲載誌：コミッククリエ
『ウィズレイン王国物語 ～竜が花嫁～』は、雨傘ヒョウゴ先生原作、すぎの先生漫画の異世界冒険ファンタジー。
原作「ウィズレイン王国物語 ～虐げられた少女は前世、国を守った竜でした～」は小説投稿サイト“小説家になろう”にて配信されています。
勇者と守護竜として苦楽を共にしてきた二人が人間の男女として生まれ変わり、絆を取り戻していく物語。
前世では良き相棒だった二人の間に愛が芽生えるのかも気になってしまいます！
ウィズレイン王国物語 ～竜が花嫁～ あらすじ
エルナの覚醒
男爵の妾の子として生まれたエルナは、カルツィード家の次女として迎え入れられます。
しかし男爵夫人とその嫡女・ローラはエルナを認めず女中のような扱いを受ける事に。
16歳になったエルナは心身共に限界を迎えていましたが、ある日突然前世の記憶を取り戻し覚醒します。
エルナの前世は勇者・ヴァイドを背に乗せ幾多の困難を乗り越えた火の竜・エルナルフィア。
前世の記憶を取り戻したエルナは不遇な運命にも負けず、人間としての生活を楽しんでいました。
相棒との再会
記憶の開花と共に膨大な魔力を目覚めさせたエルナは、精霊たちとも心を通わせるように。
それから数か月後、初代国王・ヴァイドが相棒と交わした約束事を解くため、16歳の娘を王城に集めエルナルフィアの生まれ変わりを探す宴が開かれます。
義姉と共に宴に参加したエルナは大人しくしているよう命じられますが、ローラが身に着けていた石が家臣の目に留まりエルナルフィアの生まれ変わりだと誤解される羽目に。
元々あの石はエルナのものでしたが、ローラに奪われて以来触れる事も許されていませんでした。
これがエルナルフィアの鱗だと知ったローラは自分こそが竜の生まれ変わりだと吹聴。
理不尽な運命に憤りを感じながらも全てを諦めていたエルナですが、ヴァイドの生まれ変わりであり現国王・クロスと出会い心が揺れ始めて…。
ウィズレイン王国物語の１話～３話までの感想（ネタバレあり）
運命の出会い
前世で勇者の相棒だった守護竜が、人間の少女として生まれ変わり再び出会うという展開に心躍りました！
エルナが置かれた境遇はあまりにも辛く、前世の記憶を取り戻していなかったら潰れていたかもしれません。
記憶を取り戻したエルナは逞しい限りですが、生まれた時から持っていた石は義姉のローラから取り上げられ、命よりも大切なものまで奪われ…。
あまりにも辛い境遇に心が痛むと同時に、過酷な運命にも負けず逞しくいきるエルナを応援したくなりました！
それから数か月後、エルナルフィアの生まれ変わりを探す宴が開かれますが、エルナから取り上げた石を武器に嘘を吐くローラにドン引き…。
宴には勇者・ヴァイドの生まれ変わりであるクロスも参加しており、きっと嘘を見抜いているでしょう。
クロスはエルナに気付いていないように見えましたが、長い時を超えて出会った二人がどう関わっていくのか楽しみになります！
言いたいのに言えない
クロスの計らいで、ローラと共に王城に留まる事になったエルナ。
ローラから本当の事を言わないよう釘を刺されているエルナですが、きっと誰もが彼女がエルナルフィアの生まれ変わりでない事に気付いていますよね！
王城の生活が退屈過ぎて、庭園で昼寝をしていたエルナの元にやって来たのはクロス。
前世の記憶はないように見えるクロスですが、見た目は変わっても笑顔はヴァイドにそっくりで驚かされました！
自分がエルナルフィアの生まれ変わりだと打ち明けたいのに、大切なものを奪われているせいで明かせないエルナにもどかしくなります！
カルツィード家への天罰
数日後、カルツィード家から男爵夫妻が到着。
娘がエルナルフィアの生まれ変わりだった見返りに新たな領地を要求する浅はかさに呆れましたが、竜の習性を理由に拒否するクロスが頼もしいです！
そろそろ偽物だとボロが出そうなところですが、饒舌に前世の記憶を語るローラにもドン引きしてしまいますね…。
そんな中、奇襲攻撃で矢面に立たされそうになったローラが何もできず、痺れを切らしたエルナが敵を一掃する姿に痺れます！
結局エルナ＝エルナルフィアの生まれ変わりだと明かされ、カルツィード一家に天罰が下る展開にスッキリ爽快でした！！
ウィズレイン王国物語の登場人物について
ここでは、『ウィズレイン王国物語』に登場する魅力的なキャラクターたちをご紹介します。
エルナ・カルツィード
この物語の主人公で、勇者の相棒の火竜・エルナルフィアの生まれ変わりの少女。
妾の子として生まれ男爵家の次女として迎え入れられたものの、男爵夫人や義姉・ローラから冷遇され女中同然の生活を送っています。
記憶を取り戻してからは守護竜時代の強靭メンタルで不遇な仕打ちにも負けず、精霊と心を通わせながら楽しく生きる逞しい一面も。
クロスの記憶がない事にショックを受けていましたが、ヴァイドなら一目で気付いてくれると期待していたのでしょう。
命よりも大切なものを取られているせいで男爵家から逃れられないようですが、一体何を奪われたのか気になってしまいます！
クロス
ウィズレイン王国の現国王で、勇者・ヴァイドの生まれ変わり。
クロスは口数が少なくクールで、陽気なヴァイドとは正反対に見えます。
前世でエルナルフィアと交わした“約束”を解くため、毎年16歳の娘を集めて宴を開くなど律儀な性格。
エルナルフィアが雌だった事に気付いており、生まれ変わるならきっと女だと信じ込んでいたところも憎めませんね。
一目見た瞬間にエルナ＝エルナルフィアだと気付きながらも、カルツィード一家が自白するまで待つような優しさを持ち合わせていましたが、一家の悪事を知りどう罰を与えるのか気になるところです！
ローラ・カルツィード
エルナと同じ16歳で、カルツィード男爵家の長女。
妾の子であるエルナを憎み、大切にしていた石を取り上げるなど悪の限りを尽くす性悪女。
石がエルナルフィアの鱗だと気付くと、女優顔負けの演技力で周囲を欺こうとします。
いつかバレる嘘なのに、本気で騙せると思っているところが情けないですね…。
見た目が父親そっくりで、とことん醜態を晒す姿に潔さを感じます！
【考察】ウィズレイン王国物語の最終回結末
最終的に、エルナはクロスと結ばれると思います。
前世では良き相棒だった二人ですが、同じ人間の男女として生まれ変わった以上、異性として惹かれていくのではないでしょうか。
お互いにとって一番の理解者ですし、一目見た瞬間に相棒だと気付くあたり時空を超えた絆を感じますね！
エルナルフィアは今も国民から崇められていますし、二人の婚姻を反対する者もいないでしょう。
エルナはヴァイドと共に生きたいと願っていた事も明かされており、人間として生まれた今ならその望みを叶えられるのと予想しています！
まとめ
『ウィズレイン王国物語 ～竜が花嫁～』について紹介しました。
前世では勇者・ヴァイドの相棒であり守護竜のエルナルフィアとして活躍しながら、男爵の妾の子として生まれ冷遇されていたエルナ。
義姉・ローラの嘘が暴かれエルナルフィアの生まれ変わりだと明るみになったエルナは、ヴァイドの子孫・クロスと共に生きていく道を選びます。