『京で男は嘘をつく』を読んだ感想(ネタバレあり)“推し”との危険な関係!

本作は、真面目で大人しい美大生の小梅が、ある日“推し”のバンドマンとの一線を越えてしまったことから始まる、切なくも危険な関係を描いた作品です。

引きこもりでだった小梅に希望を与えてくれたバンドマンの朧(ろう)。

「彼を見ているだけで幸せ」という感情であったはずなのに、一度「バンドマンとそのファン」という関係を崩してしまうと、戻れなくなってしまい…。

小桃
果たして2人の関係の結末はどうなるのでしょうか?

漫画『京で男は嘘をつく』の作品情報

作品情報

漫画『京で男は嘘をつく』は、『欲望屋アンダーグラウンド』を代表作とする、青木ぶる先生の作品です。

主人公は、美術大学に通う普通の女子大生。以前は自分に自信を持てずに引きこもり生活をしていましたが、ある時そんな自分の人生を変えてくれる“推し”に出会います。

インディーズバンドでウッドベースを奏でる彼の姿に魅せられ、彼女はだんだんとその沼にはまり始め…。

小桃
京都を舞台にした本作は、その絵の綺麗さや表現方法の広さにも注目してほしい作品です!

『京で男は嘘をつく』あらすじと登場人物

あらすじ

美術大学に通う小梅は、インディーズバンド『Garuda(ガルダ)』のメンバー・(ろう)が“推し”!昔引きこもりだった自分に、光を与えてくれた朧を、神のような存在として崇めています。

「生きていてくれるだけで感謝!」という気持ちで健全なファンとして活動していた小梅ですが、ひょんなことから朧の目に留まり、飲み会の場で会うことに。

出会った瞬間に募っていた気持ちを朧に打ち明けた小梅。その日は緊張のあまり、飲みすぎてしまい…。そして目を覚ますと、そこには裸の朧がいて…!?

登場人物

  • 小梅(こうめ)

美術大学で日本画を専攻している学生。インディーズバンドの『Garuda(ガルダ)』のメンバー・朧を猛烈に推している。普段口数は少ない方だが、朧のことになると話が止まらなくなるほど崇めている。

  • 朧(ろう)

小梅が推している『Garuda』のベース担当。体に広範囲に入ったタトゥーや、その見た目から怖く冷たい印象があるが、醸し出される色気にトリコになる女性も多い。

  • 明美

朧がオーナーであるバーの美人常連客。サバサバとした性格で面倒見もよく、小梅の良きお姉さん的存在。朧のことも昔から知っているようで…?

『京で男は嘘をつく』1話~8話まで読んだ感想

絵柄が綺麗!

最初にその背景に目が惹かれました!

本作は京都を舞台にしていますが、京都の木屋町といったその街並みや、朧がオーナーをしているバーなどが細かく描かれており、物語に彩りを添えているように感じました。

また朧が所属するバンド『Garuda』のライブシーンは、力強く、その動きや熱がビシビシと伝わってくるかのように描かれています。

ひとつの話の中で、“静”と“動の”描き方が非常に美しく感じる作品でした…!

小梅の朧に対する気持ちの変化…

最初は「朧が好き!存在しているだけで神!」とファンの立ち位置を保っていた小梅ですが、朧と直接出会う機会を得て、その一線を越えてしまってから、展開が大きく変わります。

優しい朧と触れ合ううちに、甘い気持ちが芽生えてくることはわかりますね。特に引きこもりだった自分の人生を変えてくれた、世界を広げてくれた朧に対する気持ちの強さは、痛いほどにわかります。

ただ話が進むにつれ、小梅の心情の変化が良くない方向に向かっている気がして…。

朧に会うためにめかし込み、朧の言葉を鵜呑みにしてしまっていて、今後そのまっすぐな想いが、悪い方向に向かわないかが不安に感じました。

散りばめられた疑念

1話1話、朧の本当の気持ちが全く読めない展開でした。

小梅に向けられる笑顔と優しさは、偽りがないように感じます。一方で、自分は既婚者で子どもがいる、と口にしていたり、また楽しそうに嫁と話していたりする描写も…。

小桃
朧の真意が全く見えないところに、非常にもやもやさせられました!

また小梅の良き理解者である明美にも、朧へ向ける想いや、小梅には隠し事があるような描写があり…。

結局のところ、小梅のことをどう思っているのか?また嫁との関係性はどうなの?明美の朧に対する気持ちは?

など、気になるところが盛り沢山でした。今後も目が離せません…!

『京で男は嘘をつく』の見どころ

最近では“推し”というものが広く認知されていますが、本作はその“推し”とのドキドキハラハラした関係性が見どころです!

…そしてなんといっても、醸し出される朧の色気には敵いません…!切れ長な目、長髪のツーブロック、長身。この3拍子が美しく揃っているのはずるいですね(笑)

そんな憧れの朧に会えた、小梅の素直な気持ちとそのとろけた表情は、読んでて甘く、ちょっぴり切ない気持ちになりました。

読者の中にも、実際にバンドマンを推している人がいるのではないでしょうか。そういった人は、推しと会えた小梅の気持ちになって読むのも、ドキドキすること間違いなしです…!

まとめ

「存在が神!」という気持ちは、非常に強い“推し”がいる人であれば、皆さん一度は思うことなのではないでしょうか?

その推しにどこまで踏み込めるのか、それを踏み込んでしまったら…?と非常にドキドキする展開ですね…!

続きが気になる作品に仕上がっていますので、この機会にぜひ♪