生まれた時からたくましく育てられた双子の妹が、病弱な姉の代わりに後宮へ入ることから幕を開ける物語『後宮の男装妃』をご紹介します!
陰謀が渦巻く宮廷ならではの複雑な人間模様や権力争いに加え、“幽鬼騒動”をめぐるミステリー要素が絡み合い、緊張感あふれる展開が続く本作。
華やかな世界観とスリリングな謎解きが絶妙に融合した中華後宮ファンタジーです!
漫画【後宮の男装妃 ~謎解き娘は皇帝のお気に入り~】基本情報
作者 | 桜庭ゆい / 佐々木禎子 |
ジャンル | 女子漫画 |
出版社 | 双葉社 |
レーベル | めちゃコミック×fufu |
作品の内容
『後宮の男装妃』は、原作・佐々木禎子先生、作画・桜庭ゆい先生によって描かれる、中華世界を舞台にしたファンタジー×ミステリー漫画です!
主人公は、病弱な双子の姉の代わりに後宮へ入ることになった翠蘭。幼い頃から“武”を極め、勇ましく自由奔放な性格の彼女は、皇帝・義宗に見いだされ、後宮を揺るがす“幽鬼”騒動の解明を託されることになって…!?
煌びやかで美しい世界観と、スリル満点の展開が絶妙に絡み合い、読みながら一緒に謎解き気分が味わえる作品です!
大商人の娘として生まれながら、山奥に預けられ、たくましく育った少女・翠蘭。しかし病弱な双子の姉の代わりに、十八嬪として後…
物語を彩る登場人物
- 翠蘭
本作の主人公。“不吉の象徴”とされる双子の妹として生まれ、山奥に住む老師のもとで育てられる。その後、病弱な姉の代わりに後宮入りすることに。勝気で誰に対しても分け隔てなく接する性格で、“武”の才を義宗に見いだされる。
- 義宗
華封の国の皇帝。見惚れるほどに美しい容姿を持っている。後宮に入った翠蘭の力や機転を高く評価し、彼女に“幽鬼騒動”の真相を探る役目を託した人物。
- 明明
翠蘭が生まれた時から仕えている宮女。男勝りで好奇心旺盛な翠蘭に振り回されつつも、彼女をいつも傍で温かく見守っている。
- 雪
後宮で翠蘭に仕えている宦官。主である翠蘭には遠慮がちだが、その自由奔放さに明明とともに振り回されることも多い。
【後宮の男装妃 ~謎解き娘は皇帝のお気に入り~】見どころをご紹介
この作品の見どころは、「華やかな後宮で巻き起こる謎」と「キャラクターの掛け合いにほっこり」です。それぞれご紹介します。
見どころ①:華やかな後宮で巻き起こる謎
閉ざされた後宮で広がる“幽鬼”の噂は、まさに緊張感たっぷり!煌びやかな衣装や宮廷描写と対比するように、不気味な謎がじわじわ迫ってきます…。
読んでいるこちらまで、疑念や恐怖に飲み込まれていくようで、この世界観にぐっと引き込まれました。
そんな中で、武力と度胸を武器に真っ向から挑む翠蘭の姿は、本当にカッコよく爽快です!
見どころ②:キャラクターの掛け合いにほっこり
翠蘭を中心に繰り広げられる登場人物同士の掛け合いが、とても優しく描かれていて、読んでいて嫌な気持ちにならないのも本作の大きな魅力だと感じます!
後宮といえばドロドロとした人間模様を想像しがちですが、翠蘭の無邪気さに周囲が自然と絆されていく様子には、思わず心が温かくなりましたね♪
さらに、翠蘭と義宗のほどよい“距離感”の変化にも、今後注目していきたいです!
【後宮の男装妃 ~謎解き娘は皇帝のお気に入り~】3話までのあらすじ(ネタバレあり)
第1話:後宮入りと美しき皇帝との出会い!
“龍の血を継ぐ”皇帝が存在する華封の国――。
双子の妹として生まれた翠蘭ですが、この世界では双子は“不吉のしるし”とされていたのです。それでも母親に愛され、彼女はお目付け役の明明とともに山奥の老師に預けられ、健やかに育っていきました。
やがて時が流れ、翠蘭は生き別れた病弱な姉の代わりに後宮へ嫁ぐことに。
煌びやかな宮廷でも物怖じしない彼女は、明明と共に宮廷内を探検する中で、美女と見間違うほどに美しい皇帝・義宗と出会います。
近頃、宮廷を騒がせる“幽鬼”の噂を調べていた義宗は、腰に刀を携える翠蘭に興味を抱き、その真相解明を命じるのでした。
第2話:“幽鬼”調査の開始と陰謀
義宗から“幽鬼の真相解明”を命じられた翠蘭。翌日の朝食の席には、明明と後宮で使える宦官・雪英に加えて、義宗の姿もありました。
普段通りに食事をする翠蘭でしたが、なんと義宗は彼女が口をつけたものを口にしたのです!
皇帝として“毒見”が必要な立場である彼の行動に、翠蘭は少し切ない気持ちを抱きました…。
朝食後、翠蘭は雪英からの情報をもとに、明明たちを連れて“幽鬼騒動”を調べることに。
調査の途中、彼女たちはある賄賂の現場を目撃してしまいました。表面上は収まったものの、新たな疑念が浮かび上がります。
そんな中、翠蘭に皇后・芙蓉からお茶会の誘いが届き…?
第3話:煌びやかなお茶会
芙蓉皇后からお茶会に誘われ、普段通りの動きやすい服装で気合を入れる翠蘭!
初めて目にする煌びやかな芙蓉の姿に少し気負いながらも、何気ない会話を交わしますが、どこか芙蓉から嫌な空気が漂ってきます…。
その後、お茶会には同じ妃の花蝶や桜花も揃い、ついに会が始まりました。
位の高い者たちが集まり、華やかな話題で盛り上がる中、翠蘭はすっかり蚊帳の外に置かれてしまいます…。
そこで、一人だけ輪に入っていなかった花蝶に目を留めた翠蘭。
まだ幼い彼女が蝶に夢中になっている姿を見て、翠蘭は思わずその蝶を捕まえて差し出すのでした。
【結末予想】物語のラストはどうなる?
“幽鬼騒動”を皮切りに、翠蘭は今後もさまざまな事件や陰謀に巻き込まれていきそうですね。
後宮で起こる騒動の裏には、必ず大きな思惑が隠されているはず…。
翠蘭の活躍によって“幽鬼”の正体が暴かれ、その背後に潜む陰謀までも明らかになっていくのではないでしょうか!
さらに、その中で義宗は翠蘭をただの妃としてではなく、信頼できるパートナーとして迎え入れることも考えられますね。
二人の愛と絆が後宮の未来を大きく変えていく、そんな結末をドキドキしながら期待しています!
【後宮の男装妃 ~謎解き娘は皇帝のお気に入り~】を読んだ感想・レビュー
男前な翠蘭の魅力!!
可愛らしい見た目とは裏腹に、強くて勇ましく、頼りになる翠蘭のギャップに思わずキュンとしてしまいます…!男以上にカッコよく見える瞬間もありましたね(笑)
そんな翠蘭と周囲の人々ととのやり取りもとても魅力的でした。明るく自由奔放な翠蘭に振り回されつつも、気づけば彼女のペースにはまってしまう様子が面白かったです!
今はまだ“幽鬼騒動”でドタバタしていますが、これから義宗との関係がどのように深まっていくのか、ますます目が離せません!
後宮×ミステリーのワクワク感!
華やかな後宮を舞台にしながら、その奥に潜む陰謀、そして怪異…。それらを解き明かしていく展開に、思わず夢中になりました!
もちろん、後宮ならではの跡取り問題や権力争いといったドロドロとした人間関係も描かれていますが、翠蘭の人柄ゆえか温かな場面も多く、読んでいてほっこりしちゃいますね。
豪華絢爛な世界観が、逆にミステリーの不穏さを一層引き立てており、物語にどんどん引き込まれてしまいました!