今回紹介する『私の彼氏は殺人者』は、過去の恋愛でトラウマを抱える瑞穂が、猫カフェで出会った素敵な男性・恭介の秘密を知り葛藤していく物語です。
優しく穏やかな恭介に惹かれ始めた頃、彼が“人殺し”という疑惑が持ち上がります。恭介の過去に何があったのか、予測不能なミステリーをお楽しみください！
漫画【私の彼氏は殺人者】はどんな物語？
| 作者 | 黒川緤 |
| ジャンル | 青年漫画 |
| 出版社 | ファンギルド |
| レーベル | コミックアウル |
気になる人
将来を誓い合った彼に裏切られ、心に傷を抱えている瑞穂。あれから数年経った今も、瑞穂は当時の悪夢に苛まれ新しい恋に踏み出せずにいました。そんな瑞穂にとって一番の癒しは、お気に入りの猫カフェで穏やかな時間を過ごす事。猫カフェで出会った常連客・恭介と親しくなった瑞穂は好意を寄せながらも、既婚者の彼に想いを伝えられずにいました。
突然のキス
ある日、恭介が店内にスマホを忘れている事に気付いた瑞穂。雨でずぶ濡れになりながらもスマホを届けてくれた瑞穂に申し訳なくなった恭介は、家に招き着替えるよう促します。そこで妻について尋ねた瑞穂ですが、何故か恭介からキスをされその場を後にするのでした。
殺人の告白
恭介の自宅から逃げ出した瑞穂は、突如若い女性に呼び止められます。彼の妻だと勘違いした瑞穂は謝罪しますが、否定した女性は“恭介と一緒にいると殺される”と忠告。翌朝、混乱しながらも恭介を信じたい瑞穂は、彼に会おうと猫カフェに向かいます。すると猫カフェの前には、瑞穂を待つ恭介の姿がありました。
妻が二年前に亡くなった事を明かすと、彼女を忘れたくなくて今も指輪を付けていると説明した恭介。事情を知り安心した瑞穂は恭介と共に猫カフェへ移動しますが、またも昨日の女性と遭遇してしまいます。瑞穂から女性とのやり取りを聞いた恭介は、僕が自分の妻を殺したと認めて…。
【私の彼氏は殺人者】最終回結末まで読んだ感想
ここからは、【私の彼氏は殺人者】の感想をご紹介します。以下、ネタバレありとなっていますので、未読の方はご注意ください。
登場人物
| 柊瑞穂 | 大学生の頃に失恋して以来、恋愛に踏み出せずにいる主人公。猫カフェで猫と戯れる事が大好きで、同じく猫好きの恭介と意気投合。恭介に惹かれ始めるが、彼が“妻を殺した殺人者”だと聞き心が揺らいでいる。 |
| 成澤恭介 | 瑞穂が通う猫カフェの常連で、優しく穏やかな男性。二年前に亡くした妻を想い、今も指輪を外せずにいる。謎の若い女性から“殺人者”のレッテルを貼られているが…。 |
| 明凛（あかり） | 瑞穂に接近し“恭介は殺人者”だと忠告した謎の若い女性。恭介に何らかの恨みを抱いている様子。 |
| 成澤実晴 | 二年前に亡くなった恭介の妻。 |
新しい恋
主人公の瑞穂は結婚を誓い合った恋人に裏切られ、恋愛に踏み出せなくなった女性。理由も“相手が妊娠したから”というあり得ないものでしたが、今も夢に見るほど傷を負った瑞穂が可哀想になります。
そんな時に出会った恭介は誠実な男性に見えますが、既婚者にも関わらず瑞穂を家に招きキスをするなんて…。
瑞穂の男運の悪さに唖然としてしまいました！
恭介の事情
瑞穂が混乱する中、突然現れた若い女性から“恭介は殺人者”だと聞かされ大パニック！
いくら不誠実でも恭介が人を殺すような男性には見えませんし、まずは話し合おうとする瑞穂の冷静さに感心させられます。
もちろん恭介も同じ気持ちで、瑞穂を失いたくないと考えている事も分かり一安心。恭介の妻は二年前に他界している事が明かされ、今も忘れたくなくて指輪を外せないでいるという純愛にホロリとさせられる展開となっています。
瑞穂の予想通り恭介が優しい男性で安心しましたが、あの若い女性・明凛とも関りがあるようですし、一体過去に何があったのでしょうか。
恭介の過去
“自分が妻を殺した”と打ち明けた恭介を、瑞穂が信じられなくなる気持ちも分かります。そんな中、瑞穂が元カレと遭遇し妻にマウントを取られそうになるトラブルが発生。またも傷を負わされるとヒヤヒヤしましたが、颯爽と登場し瑞穂を守る恭介が素敵です。
思い遣りのある恭介が殺人者なんて信じられませんし、瑞穂も同じ気持ちで安堵。恭介の過去に向き合うと決めた瑞穂にも感動しましたし、予想外の真実に胸が熱くなりました！
最後に【私の彼氏は殺人者】の見どころをご紹介！
瑞穂の葛藤
数年ぶりに心惹かれた人が“殺人者”だと言われ、葛藤する瑞穂の姿に共感させられっぱなしでした！
優しい恭介が悪人には見えませんが、瑞穂も彼の全てを知っているわけではありません。それでも目の前の恭介を信じ、真実を知ろうとする瑞穂を応援したくなる展開に。
戸惑いながらも恭介と向き合い、全てを受け入れた瑞穂の懐の深さに脱帽でした！
それぞれの結末
瑞穂と恭介をかき乱す謎の女性・明凛の存在が物語の鍵となっています。
明凛とは一体何者なのか、そして恭介とどんな繋がりがあるのか…。
全てが明らかになった時、明凛の気持ちは理解しつつもモヤモヤしてしまいました。
もし自分が明凛と同じ立場になったら、どんな行動をするだろうかと考えさせられる展開となっています！