今回紹介する『最低なあの子に捧ぐこの復讐』は、県議員の娘で要領の良いいとこ・彩香に全てを奪われてきた美織が、人生を賭けた復讐を企てるリベンジストーリーです。
圧倒的なピアノの才能を持つ美織がチャンスを掴みかけた頃、全てを台無しにした彩香。長年の恨みを募らせた美織の戦いの行方が気になります!
漫画【最低なあの子に捧ぐこの復讐】の魅力について
作者 | 成瀬ちはや / 古仲なこ |
ジャンル | 女性漫画 |
出版社 | 講談社 |
レーベル | パルシィ |
漫画『最低なあの子に捧ぐこの復讐』は、ドロドロ漫画の金字塔と呼ばれる成瀬ちはや先生原作・古仲なこ先生漫画の衝撃作!
成瀬ちはや先生が描く“怖い女”が相変わらず恐ろしく、背任的な展開に震え上がります。
復讐の鬼と化した美織は彩香以上に強烈で、利用できるものは全て利用するというスタンスが逞しくて応援したくなりますね!
彩香が意識を取り戻した時、美織は彼女の全てを手に入れているのでしょうか。
【最低なあの子に捧ぐこの復讐】各話あらすじと見どころ
ここでは、【最低なあの子に捧ぐこの復讐】の各話あらすじと見どころをご紹介します。※以下、ネタバレありとなっていますので、未読の方はご注意ください。
- 四之宮美織
このお話の主人公で、類まれなるピアノの才能の持ち主。自分の全てを奪った彩香に復讐を誓い、奪われたモノを取り戻そうと動き始める。子供ができない事を理由に一志と子作りを始め、心まで奪おうと企んでいる。
- 四之宮彩香
美織のいとこ。県議員の娘で、美織の全てを奪い取った最低女。心臓に病を抱えており、意識不明の状態が二年も続いている。
- 四之宮一志
彩香の夫で、美織とは幼なじみ。美織の想い人だったが、彩香のアプローチに負け結婚する。優柔不断で押しに弱く、跡継ぎのために美織との子作りを開始する。
- 四之宮充
一志の弟で美織の夫。辛い時に美織の側にいてくれた優しい男性だが、優秀な兄と比べると頼りない。生殖機能に問題があると言われており、未だ子宝に恵まれていない。
第1話:奪われ続ける人生
母の影響でピアノを習い始めた美織は、徐々に才能を開花。
高校生になった頃、ピアノコンクールでグランプリを受賞した美織はウィーンへの留学が決まります。
一方、いとこの彩香は自信満々でモデルのオーディションに挑んだものの落選。
議員の父を持ち要領の良い彩香と比べられ続けてきたものの、美織は自分らしくピアノを頑張ろうと考えていました。
しかし、ピアノのレッスン中に彩香から暴言を吐かれた美織は反論。
激高した彩香に指を傷つけられた美織は大怪我を負い、留学の夢を絶たれます。
絶望しながらも懸命に生きていた美織ですが、想い人で幼なじみの一志まで彩香に奪われてしまい…。
夢だけでなく美織の想い人まで奪っていく彩香の執念に、身の毛もよだつ展開となっています!
第2話:義両親の仕打ち
あれから10年経ち、美織は最も辛い時に側にいてくれた一志の弟・充と結婚。
優しい充に不満はありませんが、結婚から3年経っても子宝に恵まれず、美織は毎日のように義両親から責め立てられていました。
さらに子供が出来ない原因は充にある可能性があり、義両親は美織と一志を呼び出すと跡継ぎを作るよう強要します。
義母からは実家への資金援助をしている事や充と仕方なく結婚した事を咎められ、追い込まれた美織は一志に助けて欲しいと懇願。
それでも充に申し訳ない一志は悩んでいましたが、自宅に戻ると義両親からのとんでもない仕打ちが待ち受けていて…。
夫との間には子供ができず、義両親からは一方的に非難され、美織の地獄のような暮らしにいたたまれなくなりました…。
第3話:初めての裏切り
義両親の策略で、自宅を締め出され一志の家に泊まる事になった美織。
一志が彩香に奪われてから悔しい想いをしてきた美織は、彼の胸に抱かれながら大事なモノを奪った優越感に浸っていました。
翌朝、帰宅した美織に“嫁の務め”を果たしたのかと確認する義父。
美織は薄気味悪さを覚えながらも、彩香への復讐のために耐え忍んでいました。
その夜、美織は帰宅した充から今週末四之宮家の長女・真美が帰省すると知らされます。
幼い頃から彩香ばかりを可愛がる真美に、美織は苦手意識を抱いていました。
翌日、美織は妹の千尋と共に母が入居する施設を訪れて…。
子作りは義両親に命じられた事がきっかけですが、嘘を交えながら一志を誘惑する美織が恐ろしくなりました!
【考察】最終回・ラストはどんな展開を迎える?
最終的に、美織は彩香に奪われた全てのモノを取り戻すと思います。
ピアノ留学の夢を絶たれ、想い人の一志まで奪われ、絶望の淵に突き落とされた美織。
いつも側にいてくれた充だけは美織の味方で安心しましたが、このまま引き下がれるはずもありません。
彩香が何故2年間も意識不明で寝たきりとなっているのかは分かりませんが、彼女が目覚めるまでには全てのモノを取り返していると予想しています!
一志との間に子供が産まれれば義両親も邪険にはできないでしょうし、目覚めた頃には彩香の居場所はなくなっているのではないでしょうか。
【まとめ】『最低なあの子に捧ぐこの復讐』を読んだ感想
彩香の仕打ち
性悪ないとこに全てを奪われた美織が、復讐を企てていく展開に引き込まれました!
高校時代の美織は何もかもが順調で、ピアニストになる未来があったのかもしれないのに。
同じ時期に自分が夢破れたからといって、美織に大怪我を負わせ夢を絶つなんてとんでもない女ですね…。
幼い頃から美織よりも優位に立つ事で自尊心を保っていたようですが、何がそんなにも気に入らないのでしょうか。
大好きだった一志まで奪われた美織が、復讐を決意するのも自然の流れですよね。
彩香がこん睡状態になった理由は分かりませんが、美織には奪われたモノを取り戻して欲しいと思います!
美織の逆襲
充には気の毒ですが、美織にとっては彼も復讐の駒でしかないのでしょう。
彩香にもイライラしますが、義両親もぶっ飛んでいて驚かされます。
充に子供ができない原因があるのなら治療させればいいのに、それなら一志との間に跡継ぎを作ればいいという考えが理解できません。
しかし身体の関係が続けば一志の心も奪える可能性もありますし、美織にとってはチャンスとなりそうですね!
彩香に天罰を下すためにも、美織の復讐を応援したいと思います!