『荒地に吹く春』は、お互い素直になれず憎しみ合った主人公と仇相手が、愛のない未来を大きく変えていくファンタジーラブストーリーです。
なぜ二人は憎しみ合うことになったのか、主人公がみた残酷な運命とはなにか…。過去に回帰した主人公は、未来を変えることができるのでしょうか!
漫画『荒地に吹く春』はどんな作品?
作者 | Bab / mina / WillBright / SUPEREGO / 株式会社リバース |
ジャンル | 女性漫画 |
出版社 | リバース |
掲載誌 | 恋々バニラ |
『荒地に吹く春』は、漫画家“Bad先生”が手掛ける連載作品で、韓国の小説を原作とした、コミカライズ作品となっています。
家同士が敵対していたクリフとエセン。お互い憎しみあいの出会いからスタートした二人ですが、クリフが結婚相手として選んだのは、エセンだったのです。そんな結婚がうまくいくはずもなく、エセンは自死を選んでしまいますが、その先でみた過酷な運命とは…。
この作品は、憎しみ合った二人が本当の愛に気づき、未来を変えていく物語です。タイムリープが大好きな方にオススメしたい作品となっています♪
【荒地に吹く春】1話~10話までのネタバレあらすじ!
~登場人物~
- エセン・クロフト
クロフト家の令嬢として誕生しますが、父はムオ家を敵対視しており、両家の関係は最悪のまま。しかし、ムオ家最後の後継者であるクリフを虐待する父に反発し、内緒でクリフを逃がしてあげる勇敢さももっています。
クリフに対して「悪縁を断ち切れない」と後ろ向きな考えばかりを抱いているため、どれだけクリフから優しさをもらっても、素直に受け入れきれない性格。
- クリフ・ムオ
ムオ家の最後の後継者。虐待をうけていたクロフト家から逃がしてくれたエセンに、「逃がしたことを後悔させてやる」と強気は発言をする少年。
大人になってから、クロフト家に復讐を成し遂げたクリフですが、エセンに本当の気持ちを伝える勇気は持ち合わせていません。
1話~2話:憎しみ合う二人
クロフト家とムオ家は、代々憎しみあう仲でしたが、クロフト家がムオ家を虐殺したことで、取返しのつかない関係まで転落してしまいます。ムオ家の最後の生き残りである“クリフ”は、クロフト家の令嬢“エセン”の父親から虐待をうけていましたが、見かねたエセンは父に内緒で、クリフを逃がしてあげるのです。
月日は流れ、強力な力と権力を手にしたクリフは、クロフト家への復讐を誓い、エセンの家族を虐殺しはじめます。自分の死を覚悟したエセンですが、クリフは殺すことはせず、自分の妻として迎えることを決めたのでした。
3話~4話:二人の結婚生活
クリフと結婚して5年が経ちますが、二人の間に子供はいません。周囲から離婚を勧められたり、陰口を言われているエセンですが、「私から逃げるな」とクリフから強くいわれているため、どこにも逃げ道がなかったのです。
しかし、クリフからは常に高価な贈り物が届きますが、素直に受け取れないエセン。「なぜ敵である私を手元に置いているのか」クリフの考えを理解できないでいました。
そんなクリフですが、口では強い言葉をなげかけたりしますが、実際はエセンの体調を気遣ったりと優しい一面もみられるのでした。
5話~6話:エセンの死
クリフとの子を身ごもったエセンですが、妊娠を機にクリフから二度と解放してもらえないと確信し、死を選ぶことを決心します。
悪縁を断つタイミングは、子を出産したとき。ついにその時が訪れると、毒を含む実を口にし、クリフの目の前で死を遂げることができます。
そのときのクリフは、まるで絶望したようは雰囲気に。その姿をみながら、エセンはそっと目を閉じるのでした。
しかし目を覚ますと、そこには生まれた子とエセンの死を悔やんでいるクリフの姿がありました。
7話~8話:エセン亡きあとのクリフ
幻想の世界にたどりついたエセンは、エセンの死後のクリフと息子の姿をみることができました。息子は、順調に成長するものの、エセンの死にしがみついているクリフからの愛情は受けていません。
クリフは、エセン亡きあとからは、仕事を放棄しているため、息子や使用人たちからも愛想をつかされる始末。
エセンは、「死ぬことでクリフとの悪縁を断つことができるのでは」と考えていましたが、死んでなおクリフはエセンのことを想い続けているのです。
9話~10話:過去に戻ってきたエセン
幻想の世界は、まだまだ続きます…。豪華な邸宅にひとりで生活することになったクリフですが、クリフの命を狙う者たちが忍び込んできます。彼らの目的は、クリフを殺し財産を盗むというもの。
エセンは、どうにかクリフを救おうと奮闘しますが、願い叶わずクリフは殺されてしまいます。残酷な運命を目の当たりにしたエリスは、絶望…。
しかし、次に目を覚ますと、そこは現実の世界のようですが、なんと過去をさかのぼり、息子を出産したタイミングにタイムリープしてきたのです!
【荒地に吹く春】の最終回・結末を考察!
未来を変えることができる!
エセンは、自分の亡きあとからの未来を幻想としてみることができますが、それは残酷な運命でした。しかし、過去に回帰したことで運命を変えることができそうですよね!
今度こそ、お互いの気持ちに素直になることができればいいなと思います。
両想いの最高の夫婦となる
お互いに憎しみ合いながら生きてきたエセンとクリフですが、きっと最後には最高に幸せな夫婦になってくれると思います!
エセンは、常に「悪縁を断ち切りたい」と願っているようですが、回帰したあとからは両想いの夫婦となるでしょう。
今まで気持ちを押し殺してきたクリフは、きっと溺愛する気持ちが爆発すると思うので、早くその姿を見たいです!
【荒地に吹く春】読んだ感想をご紹介!
すれ違う二人の気持ち
家同士が対立していたクリフとエセンは、最初の出会いから「憎しみ」からスタートします。そのため、どんな幸せな瞬間があろうと、どれだけ優しくしても、その気持ちは「憎しみのうえにある」と考えてしまいます。
どんどんすれ違っていく二人の気持ちは、読んでいて切なくなってしまいますが、エセンの死後クリフの本当の気持ちを垣間見ると、もっと違う運命があったのかと期待してしまいます。
クリフの気持ちに気づくエセン
憎しみ合いからはじまった二人の結婚生活ですが、エセンが亡くなるまですれ違ってばかりで、読んでいるこっちがヤキモキする展開。
でも、死後の世界をみたときには、どれだけクリフがエセンのことを愛していたのかが、じっくり伝わる内容となっています。
過去に回帰してからは、まだ両想いにはほと遠い関係ですが、きっとエセンは残酷な未来を変えることができそうです!
まとめ
家同士の対立からはじまったエセンとクリフ。憎しみ合いながら結婚生活を送りますが、なんとエセンが死を選んでしまいます。
しかし、過去に回帰したエセンは、クリフの本当の気持ちに気づき…。一体どんな未来を選択していくのでしょうか!