今回紹介する『前世は冷酷皇帝、今世は幼女』は、冷酷皇帝と呼ばれ大陸の覇者となった主人公が非力な幼女に転生し、帝国を穢す悪を払っていくお話です。
歳の離れた貴族と結婚させられそうになった途端、前世の記憶を取り戻したユリウス。転生者と中の人が共存する珍しい展開に引き込まれてしまいます!
漫画【前世は冷酷皇帝、今世は幼女】はどんな物語?
作者 | 遊喜じろう まさキチ |
ジャンル | 青年漫画 |
出版社 | アルファポリス |
掲載誌 | アルファポリスCOMICS |
蘇った皇帝
娘を金づる扱いする父親から、歳の離れた侯爵の元に嫁がされそうになったユリアナ。平民になるか貴族のままでいるかの選択を迫られたユリアナは突如覚醒し、前世の記憶を取り戻します。
かつてのユリアナは“冷酷皇帝”と呼ばれ、数多の屍を積み上げた大陸の覇者・ユリウス。全てを思い出し覚醒したユリウスは、父親に絶縁を言い渡すと颯爽と去っていきました。
自由な世界
かつては冷酷皇帝と呼ばれたユリウスも、今や非力な幼女の身。このままでは存在すら危ういと考えたユリウスは、僅かな魔力を使い身体強化の魔法をかけると、支えてくれた使用人たちに別れを告げ屋敷を飛び出します。
馬を走らせながら元の身体の主に気付いた彼は自らの名を“ユーリ”と名乗ると、身体の中のユリアナとの会話を楽しみながら先を急ぐ事にしました。不安を抱くユリアナを落ち着かせ、まずはカーティスの街へ行こうと考えたユリウス。
前世と比べるとすっかり平和になった世の中に驚きながらも、ユリアナは初めて手にした自由を謳歌しようと考えていました。
心強い味方
ユリアナと共に穏やかな時間を過ごしていたユリウスの前に、大きなワイバーンが出現。青ざめるユリアナを宥めたユリウスは、圧倒的な力を見せつけワイバーンを一掃します。
あまりの強さに目を輝かせるユリアナに気を良くしていた時、突如強大な力を察知。元皇帝としての力を披露しようと考えていたユリウスですが、力の主は前世で最も信頼していた腹心・クローディスで…。
【前世は冷酷皇帝、今世は幼女】全話ネタバレあり感想!
第1話の感想:最強の皇帝が伯爵令嬢に!
冷酷皇帝と呼ばれ大陸の覇者となったユリウスが、幼い伯爵令嬢・ユリアナに転生し無双を繰り広げていく展開に興味を惹かれました!
この手の転生ものでは本来の人格がどこに行ったか分からなくなるものが多いですが、この作品は中の人と転生者が共存しているというところが面白いですね。
ユリアナは微量の魔力しか持たないものの、魔核が強いらしく今後覚醒しそうな予感が。すっかり平和になった世界で、ユリウスがどんな人生を送るのか楽しみです!
第2話の感想:強い絆
強大な力を感じたユリウスが出会ったのは、前世の腹心・クローディス。今はクロードと名乗っている彼は変わり果てた主君を一瞬で判別しましたし、相当な力の持ち主だと感じます。
いつユリウスと再会してもいいように、屋敷を準備し様々な衣服を用意するなど、有能過ぎるクロードに絶句…。
ユリウスがいなければ存在意義がないと言い切るほど、深い信頼関係で結ばれた二人の姿に胸が熱くなりました!
ユリウスもクロードも前世で死んだ記憶がなく生きたまま転生したと考えられますが、一体何が起こっているのでしょうか。最終決戦の直前で記憶が途切れているそうですし、何らかの力が働いているのかもしれませんね!
第3話の感想:悪を一掃
メイドのミシェルから、クロードが幼女を連れ込んだと誤解される展開に爆笑!
誤解が解け安心したものの、民衆の暮らしを知り生きる術を学ぶため、ミシェルに家事を学ぼうとするユリウスに感心させられました!
街に出るのが初めてのユリアナがはしゃぐ姿も可愛らしく癒されます。しかし、ただの幼女では終わらないところがユリウスの凄いところ。
人さらいの気配を察知し二度と悪さができないようキツイお仕置きをするユリウスの姿にスッキリ爽快でした♪
前世で何が起こっているのかも気になりますが、しばらくは幼女となったユリウスが民衆のために帝国にはびこる悪を退治していくのかと思うと楽しみです!
これまでのストーリーから最終回・結末を考察!
この作品のラストは、いったいどんな結末を迎えるのでしょうか。最終回について、考察していきます。
- ユリウスとクロードが前世に戻る
- ユリアナが自分らしさを取り戻す
現時点で考える結末は上記の2つ。それぞれ詳しく解説していきます!
ユリウスとクロードが前世に戻る
前世の記憶を持ったまま、新たな人間に転生してしまったユリウスたち。死んだ記憶がないと話していましたし、二人は魔王に何らかの魔法をかけられ未来に飛ばされたと予想しています。
今生で生きるうちに過去に戻る方法を見つけ出し、魔王へのリベンジを果たすのではないでしょうか。
ユリアナが自分らしさを取り戻す
父親に逆らえず、窮屈な生活を強いられていたユリアナ。強く自身に満ち溢れたユリウスに出会い行動を共にした事で、ユリアナも自信を取り戻していくのでは…。
もし彼が元の世界に戻ったとしても、ユリウスの強さを受け継いだユリアナは逞しく生きていくと思います!
【前世は冷酷皇帝、今世は幼女】の登場キャラクターについて
『前世は冷酷皇帝、今世は幼女』に登場する魅力あふれるキャラクターたちを感想とともにご紹介します♪
- ユリウス・メルヴィル
- クロード(クローディス)
- ユリアナ・シルヴェウス
- ミシェル
ユリウス・メルヴィル
“冷酷皇帝”と呼ばれ数多の戦を潜り抜けてきた人物で、伯爵令嬢に転生した主人公。一見血も涙もないような人物に思えますが、常に民衆の事を想い、彼らの生活を守るために自由を諦めてきた素敵な男性です。
クロードとは時代を超えても深い絆で結ばれていますし、いつまでこの生活が続くかは分かりませんが束の間の自由を謳歌して欲しいですね♪
クロード(クローディス)
前世でユリウスの腹心として活躍し、今生では冒険者として名を馳せている青年。幼女の姿となったユリウスを一瞬で見つけ出し誓いを立てるなど、忠誠心の篤い素敵な男性です。
子供とはいえ女性となったユリウスのお世話に戸惑う姿が可愛らしいですが、ミシェルとの恋の行方も気になります!
ユリアナ・シルヴェウス
娘を金づる扱いする父親に支配され、不自由な生活を強いられていた伯爵令嬢。ユリウスが転生し父親の呪縛を解かれてからは明るさを取り戻し、子供らしい一面を見せてくれます。
今は身体の中で意識だけを保っている状態ですが、ユリウスがいなくなった後にどんな生活を送るのか気になるところです!
ミシェル
クロードの元に通うメイド。少しおっちょこちょいな性格ですが、家事の腕はクロードも一目置くほど。
クロードに想いを寄せているようですし、二人の恋の行方も楽しみです!
最後に【前世は冷酷皇帝、今世は幼女】の見どころをご紹介!
最後に、この作品最大の見どころをご紹介します。未読の方はぜひ参考にしてみてくださいね♪
転生者と中の人が共存するカオス
このような転生ものでは中の人が行方知れずになる事が多いですが、二人の人格が共存し共に生きているというところが斬新で面白いです!
二人のやり取りが微笑ましく、自分らしく生き始めた二人が可愛らしくて応援したくなります。正反対の二人が出会い関わる事で、どんな影響を与えていくのかも楽しみです!
謎に包まれた転生
ユリウスとクロードは前世で死んだ記憶がなく、生きたまま転生している事が発覚。前世で何が起こっているのかは分かりませんが、何らかの力が働いている可能性がありそうですね…。
また、今のところ転生者はユリウスとクロードだけですが、他にも転生者がいそうで気になります!