今回紹介する『生贄姫は吸血公爵の渇きを甘く満たす』は、謎の病に侵され全てを失ったリディが、吸血公爵・エヴァリストの“生贄”となり愛を紡いでいく物語です。
家族からも見放されたリディが生贄になったのは、あくまでも国を守るためでそこに愛はありません。
漫画『生贄姫は吸血公爵の渇きを甘く満たす』どんな作品?
作者 | water、しじま智子 |
ジャンル | 女性漫画 |
出版社 | DPNブックス |
掲載誌 | DoPoooN |
作品情報
漫画『生贄姫は吸血公爵の渇きを甘く満たす』は、様々なゲームや漫画のシナリオライターとして活躍するしじま智子先生原作・water先生作画のピュアラブストーリー。
“化物”として恐れられる吸血公爵の生贄となった主人公が、噂とは違い優しい彼と恋に落ちていくお話です。
妹に裏切られ、両親も婚約者も失ったリディを優しく受け入れたエヴァリスト。
彼の優しさに触れたリディが、少しずつ明るさを取り戻していく姿に心打たれます。
生贄の少女は吸血公爵にとって特別な存在になれるのでしょうか。
見どころ
この作品の見どころは、少しずつ心を通わせていくリディとエヴァリスト!
“生贄”と“吸血鬼”という関係から始まった二人ですが、互いを思い遣り尊重する姿が微笑ましくて応援したくなります。
また、吸血するうちにリディが侵された病の正体も分かり、二人は切っても切れない関係に。
リディの妹やエヴァリストの友人など、二人の邪魔をするキャラクターも登場しますが、ほどよい恋のスパイスとなっており続きが気になる展開となっています!
『生贄姫は吸血公爵の渇きを甘く満たす』あらすじ
ここからは、『生贄姫は吸血公爵の渇きを甘く満たす』の感想をご紹介していきます。まずは、物語のあらすじを簡単に解説しますね!
原因不明の病
今から一年程前、謎の病を患ったリディは日常生活もままならないように。
病に臥せてからは学園も休学に追い込まれ学ぶ事すらできなくなりますが、リディは何としても復学したいと願っていました。
しかし、そんな姉が気に入らない妹・ミシェルは、リディの全てを奪うと宣言。
ミシェルの罠に嵌り婚約者のクライドに誤解されたリディは、そのまま婚約破棄されてしまうのでした。
エヴァリストとの出会い
リディが塞ぎ込む中、クライドとミシェルの婚約が決定。
さらにリディに失望した両親は、化物と恐れられる不老不死の吸血鬼公爵・エヴァリストの“生贄”となるよう命じます。
学園も退学させられ失望したリディは吸血城へと向かいますが、そこで出会ったエヴァリストは噂とは違い優しく紳士的な人物でした。
エヴァリストの事情を聞き覚悟を決めたリディは、命に影響がない範囲で生き血を提供する事を承諾して…。
1話~4話の感想:吸血公爵の生贄に
薄幸の令嬢・リディ
主人公のリディは謎の病に侵され、日常生活もままならなくなってしまった女の子。
学ぶ事が好きで学園への復学を夢見ていたのに、全てを奪われてしまう展開にいたたまれなくなりました。
信じていた妹・ミシェルからも憎まれ、婚約者を奪われた挙句、両親から吸血公爵の“生贄”になる事を命じられるなんて…。
あまりにも悲惨な境遇に目を覆いたくなりますが、それでも自分の役割を果たそうとする健気なリディを応援したくなりました!
運命の出会い
国を救った英雄と言われながらも“化物”と揶揄されていたエヴァリスト。
吸血城には物々しい雰囲気が漂っていましたが、実際に出会った彼は優しく紳士的な人物でしたね。
これまでの生贄も無理に吸血する事はなく、相手が怖がればすぐに解放していたなんて、どれほどお人好しなのでしょうか。
このままではエヴァリストの体調不良が加速してしまいますし、二人が出会ったのも運命のように感じます。
自らの立場を理解し生き血を提供する事になったリディですが、ここから恋が生まれる事はあるのでしょうか。
5話~8話の感想:病の正体
辛過ぎる現実
吸血城に来て以来、毎晩少しずつ血を吸われるようになったリディ。
エヴァリストはリディの病の正体が“魔血過剰症”で、魔力が過剰に産生される事で体調不良を引き起こす病だと確信。
身体から魔力と血液を抜く事で治療法になるそうですし、エヴァリストの生贄でいる限り普通の生活を送れると分かり涙するリディを見ていると心が痛みます。
同時に生贄となれば国から存在を抹消され、復学もできないと分かり、あまりにも辛い仕打ちに言葉を失ってしまいました…。
急接近
それでも悲観する事なく、吸血城の書庫で勉学に励もうとするリディが素敵です。
エヴァリストから纏いきれないほどのドレスを贈られ、美しく生まれ変わったリディの姿が美麗なイラストで描かれており引き込まれます。
このまま二人の距離が近付いていく展開を期待していましたが、エヴァリストの友人で医師・ユリウスの登場により脅かされそうで心配になりました!
9話~12話の感想:ミシェルの暴走
ミシェルへの制裁
エヴァリストにエスコートされ、一年ぶりの外出を楽しんでいたリディ。
わざわざ公爵邸を訪れると、姉のストーカーだった男・アルトワに卑猥な絵を描かせリディを陥れようとするミシェルに絶句…。
それでも惑わされる事なく絵を焼き尽くし、ミシェルにきつい制裁を加えるエヴァリストの姿に胸キュンでした!
芽生え始めた恋心
恐ろしい目に遭ったのに反省せず、リディを陥れる機会を狙うミシェルに呆れましたが、おかげでエヴァリストとの絆が深まったと感じます。
この日以来、吸血行為の度に欲情してしまうようになったリディ。
お互いに好意を抱き始めているのは明らかですし、吸血行為に伴う催淫作用が強くなったのは感情が関係しているのかもしれませんね。
ユリウスの思惑も分からず不気味ですが、二人には愛を貫いて欲しいと思います!
【考察】『生贄姫は吸血公爵の渇きを甘く満たす』の最終回・結末はどうなる?
最終的に…
このように考えています。
元々は“生贄”としてエヴァリストの元にやって来たリディですが、明らかに惹かれ始めていますよね。
さらに一生吸血されなければ生きられないリディと、生き血を吸わなければ生きられないエヴァリストは切っても切れない関係。
ミシェルやユリウスが二人の関係を脅かす可能性もありますが、共に乗り越えていくと予想しています!
今はまだ素直になれず気持ちを抑え込もうとしているエヴァリストと、自分の立場をわきまえようと葛藤しているリディ。
二人の恋がなかなか進まずもどかしいですが、結ばれた暁には末永く幸せに暮らして欲しいですね!
まとめ
『生贄姫は吸血公爵の渇きを甘く満たす』について紹介しました。
謎の病に侵され家族からも婚約者からも見放されたリディは、吸血公爵と呼ばれるエヴァリストの“生贄”となる事に。
リディは噂とは違い優しく紳士的なエヴァリストに惹かれ始めていました。