今回紹介する『執着~この女から逃げられない~』は、大切な家族に囲まれ幸せに暮らしていた平凡な主婦・小春が、かつて自分をいじめ孤立させた中学時代の同級生・花音と再会し追い込まれていくお話です。
美人で社交的な花音が小春の大切な人たちに侵食していく展開にゾクゾク…。果たして小春は花音の執拗な“執着”から逃れられるのでしょうか。
漫画【執着~この女から逃げられない~】作品情報
- 作者:ハナ、宮口ジュン
- ジャンル:女性漫画
- 出版社:ライブコミックス
- 掲載誌:COMICエトワール
漫画『執着~この女から逃げられない~』は、「夫の消し方」で世間を震撼させた宮口ジュン先生×ハナ先生の最新作!
中学時代の同級生に執着された主人公が、大切なものを奪われ人生が狂わされていくヒューマンサスペンスです。
かつて小春をいじめていたはずの花音が何食わぬ顔で近付いてくる様子はもはやホラー。
人々を服従させるカリスマ性を持つ花音に全てを奪われ絶望する小春の姿がリアルで、読み進める手が止まらなくなります。
花音の目的は何なのか、そしてなぜ小春に“執着”するのか。
【執着~この女から逃げられない~】あらすじ
ここでは、『執着~この女から逃げられない~』のあらすじを簡単にご紹介します。
平凡な幸せ
このお話の主人公は、優しい夫と可愛い娘と暮らす主婦・小春。
2歳年下の芳郎は中学校の後輩でしたが、当時酷いいじめに遭っていた小春は目立たぬように暮らしていたため接点はありませんでした。
しかし成人後、様々な偶然を経て芳郎と出会った小春は交際に発展しそのまま結婚。
授かり婚をした二人は一人娘の美月に恵まれ、平凡ながらも幸せな家庭を築いていました。
崩壊の始まり
しかしある日、仕事帰りに中学時代の同級生でいじめの首謀者・花音を見かけた小春は動揺。
花音は高校卒業と同時に上京したはずで、小春は見間違いだと言い聞かせようとします。
ところがその夜、芳郎が勤める市役所に花音がやって来たと聞いた小春は激しく取り乱してしまうのでした。
翌日、落ち着きを取り戻した小春はパート先の喫茶店に出勤しますが、なんと芳郎から職場を聞きつけた花音が来店。
平常心を装う小春でしたが、この日から平凡な幸せが崩れ始めて…。
【執着~この女から逃げられない~】ネタバレありの感想
以下は、『執着~この女から逃げられない~』を読んだ感想になります。
1話の感想:宿敵との再会
中学時代のいじめ首謀者との再会がきっかけで、平凡な主婦の日常が壊れていく展開に引き込まれました!
主人公の小春はごく普通の主婦ですが、何事も平凡が一番ですよね!
夫の芳郎とは中学時代の接点はなかったものの、成人後に再会したのも運命だと感じます。
さらに一人娘の美月はしっかり者の良い子ですし、絵に描いたように素敵な家族ですね。
こんな平凡な人生がずっと続いていくと思っていたのに、まさか小春の宿敵・花音が戻って来たなんて…。
事情を知らない芳郎が花音に小春の話をしたのは仕方ないですが、無神経な振舞いに腹が立ちました!
2話の感想:侵食の始まり
離婚した花音は、父親の死亡手続きのため一時的に帰省していたと判明。
中学生の頃、クラスに馴染めない小春に声をかけた花音は初めこそ優しく接してくれたものの、些細な事がきっかけでいじめのターゲットにするなんてとんでもない女ですね…。
能天気な芳郎の発言に腹を立てた小春が取り乱す姿にいたたまれなくなりました。
さらに芳郎が情報を漏らしたせいで、花音が小春の職場にやって来る羽目に。
まるでいじめなんてなかったかのように話しかける花音にイライラしましたが、今までもこうやって周囲に溶け込んできたのでしょうね。
3話の感想:身勝手な過去
喫茶店のマスターの計らいで、花音とお茶をする羽目になった小春。
マスターの優しさなのでしょうけど、あまりにも余計なお世話に失笑してしまいました。
小春が委縮する中、いじめの事実を忘れたかのように明るく振舞う花音に絶句。
しかもいじめを忘れたどころか、自分だけが小春に優しくしてあげたヒーローのように語る姿にドン引きです。
さらに小春が反論した事が気に入らず、冷たい表情を見せる花音にゾクゾク…。
ラストでは花音が爆弾発言をしており震え上がりましたが、またも小春を孤立させるつもりでしょうか。
【執着~この女から逃げられない~】登場人物について
酒井小春
物語の主人公で、喫茶店でパート勤めをしているごく普通の主婦。
中学時代の後輩と結婚し、一人娘に恵まれ幸せに暮らしています。
父子家庭育ちでクラスに馴染めない小春に声をかけてくれた花音に心を許していましたが、すぐに裏切られいじめのターゲットに。
白井花音
小春の中学時代の同級生で、いじめの首謀者。
誰からも好かれる要領のよい女性ですが、自分を良く見せるために小春をいじめのターゲットにした性悪女です。
大学進学と共に上京し、そのまま東京で結婚生活を送っていましたが離婚。
父親の死をきっかけに一時的に帰省していましたが、小春と再会し執着し始める展開となりそうで恐ろしいです…。
酒井芳郎
市役所で勤める小春の夫。
中学時代には接点がありませんでしたが、市役所で出会い飲み会で再会した事をきっかけに交際に発展しゴールイン。
優しく大らかな男性ですが、無神経な行動と言動が気になります…。
今のところ小春の味方をしているものの、まさか花音に取り込まれてしまうのでしょうか。
酒井美月
小春と芳郎の一人娘で小学五年生。
母親のお手伝いをするなど、明るくしっかり者の女の子です。
小春の変化にいち早く気付き気遣う素振りを見せていますが、美月だけは最後まで母親の味方でいて欲しいと願ってしまいます!
最終回、ラストはどうなる?【結末予想】
最終的に、小春は地元を離れ美月と共に新たな人生を歩み出すと思います。
今後は花音との再会をきっかけに、幸せだった日常が崩壊していくと予想。
中学時代と同じく花音に大切なものを奪われ小春が孤立する展開が伺えますが、母親となった今は無力な中学生の頃とは違います。
小春は花音の弱点を見つけ、徹底的に応戦するのではないでしょうか。
優柔不断な芳郎は花音に寝返るかもしれませんが、娘の美月とはいつまでも幸せに暮らして欲しいですね!
まとめ
『執着~この女から逃げられない~』について紹介しました。
中学時代にいじめられ心に傷を負いながらも、大切な家族と幸せな家庭を築いていた小春。
しかしいじめの首謀者・花音との再会をきっかけに、平凡な日常が狂い始めます。