今回ご紹介する『たいていのことはめんどくさい』は、都会で働き詰めになり、心が折れてしまった主人公が、地元に戻って自分を見つめ直そうとする物語です。
~ 疲れた毎日をちょっと休みたい ~ そんな気持ちを、一度は抱いたことがあるのではないでしょうか?
本作は、そんな人の心にそっと寄り添ってくれる、話題のヒーリングコミックです!
『たいていのことはめんどくさい』基本情報
本作は、「メイクはただの魔法じゃないの」や、「花咲舞が黙ってない」で作画を担当されたことで知られる、六多いくみ先生によるヒューマンドラマです!
10年間、東京で社会人として働き、心も体も疲れ切ってしまった主人公・よしの。新たな人生を求めて心機一転、地元企業に転職することを決意しますが、そう簡単にはうまくいかず…。
そんな中、ひょんなことから“カラダオタク”な施術師と出会い、よしのの人生が少しずつ動き始めます!
現代社会で働く大人の葛藤や迷いをリアルに描いた本作。がんばることに疲れたとき、じっくりと読みたくなる一冊です!
【たいていのことはめんどくさい】ネタバレあらすじと見どころ
【たいていのことはめんどくさい】のあらすじと見どころをご紹介します。その前に、登場人物を簡単にチェックしていきましょう。
- 片岡よしの
東京で10年間バリバリと働いてきた、32才の独身女性。都会での生活にすっかり疲れ、自分の人生を見つめ直すために地元企業へUターン転職を決意。しかし、変わらない現実に再び疲弊してしまっている。仕事ができて真面目な性格ゆえに、つい“頑張りすぎてしまう”一面も。
- にこまる
整体サロン「いやし処・にこまる」の店主。疲れた様子のよしのを見かねて、自身のサロンへと誘う。“カラダオタク”ならではの独特な価値観と優しさで、よしのの心と体の両方を癒していく存在。
- 的葉瑛二
よしのの前職の同僚であり、元恋人。彼女の転職先にITコンサルタントとして関わっていることから、思いがけず再会を果たす。あるすれ違いをきっかけに、連絡を絶っていたが…。
1話:傾いた日常をリセット!
上京して社会人10年目を迎えたよしの。心も体も限界を感じ、思い切って会社を辞め、地元の企業へ転職することに。
「地元に戻れば、自分を見つめ直せるかもしれない」という淡い期待を抱いていましたが、新たな職場でも状況は変わらず、よしのは次第に疲弊していきました。
そんなある日、よしのは同僚たちが自分の陰口をたたいている現場を目撃し、そのショックで早退してしまいます。
肩を落として歩いていた彼女に声をかけたのは、整体サロン「いやし処・にこまる」を営むマッサージ師で…。
にこまるとの出会いが、どのような変化をもたらすのか注目ですね♪
2話:“一番会いたくなかった”元カレの登場!
にこまるでの施術によって、癒しと少しの元気を取り戻したよしの。
しかし、そんな彼女の前に元カレの瑛二が現れます。なんと彼は、よしのの会社のITコンサルタントを担当していたのです。
イケメンで仕事もできる瑛二に、よしのは付き合っている当時こそ憧れを抱いていましたが、今では彼のどこを好きだったのかさえわからなくなっていました。
モヤモヤした気持ちを抱えたまま、よしのは「にこまる」へ足を運びます。瑛二に対する思いを素直に吐き出した彼女に、にこまるがかけた言葉とは…。
にこまるの施術によって、よしのの心が少しずつほぐれていく様子に、思わずホッと和みます。
3話:瑛二の本当の気持ち
瑛二は、業務の一環として時折よしのの会社を訪れていました。再び彼女と顔を合わせるようになり、付き合っていた当時のことを思い出す瑛二…。
よしのが瑛二を「苦手」と感じている気持ちとは裏腹に、彼は今もなお、変わらず彼女のことを大切に想っていたのです。
そんなある日、瑛二は「にこまる」で施術を受けることに。サロンでの穏やかな空気に心をほぐされた瑛二は、ついよしのとの関係について語り始めます。
しかし、以前によしのから瑛二の愚痴を聞いていたにこまるは、思わずそのことを口にしてしまい…?
彼なりの優しさが、よしのにはうまく伝わっていないところに、もどかしさを感じてしまいますね…。
【結末予想】『たいていのことはめんどくさい』の最終回はどんな展開を迎える?
最終回の展開としては、「よしのが今の自分を受け入れ、無理せず生きていく」という姿が描かれるのではないでしょうか。
都会での生活に疲れ、期待を込めて転職した地元企業でも思うようにいかず…。
すっかり“傾いてしまった”よしのですが、にこまるの温かい施術と人柄に触れ、少しずつ癒されていっていますね!
やがてよしのも、「自分を大切にする」ことを覚え、ありのままの自分で生きていけるようになるはずです。
また、本作には単純に「嫌だな」と感じるキャラクターが登場しないため、同僚や周囲の人たちとも、良い関係を築いていけそうだと感じました!
最後に【たいていのことはめんどくさい】を読んだ感想
すれ違いの想いにやきもき…
よしのにとって、瑛二の存在はコンプレックスだったようですね…。
しかし、物語が進むにつれて彼の本当の気持ちや考えが明らかになり、「うわ、本人に伝えたい…」と強く感じました。
また、仕事ではカッコいい瑛二が、よしのの話になると“素の表情”を見せた気がして、見ていて微笑ましかったです!
最初はよしのの視点で物語が進むため、やっぱり片方の視点だけでは見えないものがあると実感させられますね。
本当の気持ちを伝えられていなかった二人のすれ違いが切なかったです…!
にこまるに体も心も癒される!
めちゃくちゃ“カラダオタク”なにこまる!その施術スキルは、本当にすごそうですね。
よしのの気持ちよさそうな様子に、思わず「いいなあ」と羨ましくなりました♪
また、スキルだけでなく、個性的で人懐っこい人柄によって、よしのの心が癒されていく様子が、表情からも絶妙に伝わってきます。
全てを受け入れてくれそうなオーラをまとったにこまるには、“解放感”のようなものがあり、つい何でも話してしまいそうになりますね(笑)
もっと気楽に考えてもいい、自分を大切にしてもいい。そんな温かいストーリーに、心がふんわり軽くなるような感覚でした!