『幼児A～史上最年少殺人犯と呼ばれた男～』は、「オーダーメイド」の鬼才・高橋一仁先生が描く衝撃作！
史上最年少の殺人犯として日本中を席巻し“幼児A”と呼ばれた男児の秘密に迫るミステリー作品です。
幼児Aは若干5歳ながら大人顔負けの知能と言語力を誇る男の子。
まだ幼い彼が殺人を犯した理由が気になります！
漫画【幼児A～史上最年少殺人犯と呼ばれた男～】はどんな物語？
- 作者：高橋一仁
- ジャンル：青年漫画
- 出版社：小学館
- 掲載誌：夜サンデー
予想外の容疑者
202X年、4人が惨殺され日本中を騒然とさせた連続殺人事件の犯人が逮捕されます。
しかし容疑者として連行されたのは、幼さの残る5歳の男の子。
男児は簡単な取り調べには応じるものの、母親について聞かれると「もう死んでいるかもしれない」と発言します。
彼の指す母親は血の繋がりが無く、彼の目的のために一年間共同生活させられた赤の他人でした。
自殺志願者
後に男児の母親となるのは、不幸な生い立ちのせいで生きる事すらままならず、風俗嬢として働きながらその日暮らしをしている女性。
多額の借金のせいで風俗嬢の仕事は辞められず、地獄のような生活に絶望した女性はSNSを使って“楽な死に方”について調べようとします。
すると彼女の書き込みに興味を持った余命一年の5歳児から、一度だけ話を聞いて欲しいと返信が。
どうしても貴方が必要だと言われた彼女は男の子を放っておけず、待ち合わせ場所の公園へと向かいました。
二人の出会い
待ち合わせ場所に着いた女性の前に現れたのは、「ママ」と呼びながら駆けて来た男の子。
彼に不穏な気配を感じながらも人気のない場所へと移動した女性は“一年間母親として暮らして欲しい”と頼まれます。
一度は断った女性ですが、本音を見破られ思わず激高。
同時に風俗関係者に見つかり殺されかけたところを男児に救われた女性は、彼の母親として暮らす事を決めて…。
幼児A～史上最年少殺人犯と呼ばれた男～のネタバレあり感想
１話の感想：天才5歳児現る
残忍な連続殺人事件を起こしたのが若干5歳の幼児だと分かり興味を惹かれました！
5歳児といえばまだまだ甘えん坊で可愛らしい盛りですが、この男の子は高い知能と行動力を持ち合わせており、とても5歳には見えません。
SNSを使って自殺志願者の女性に目を付けたのは彼女を“母親役”にするためで、自殺を止めさせるつもりはなさそうですね…。
母親役を探しているという事は、おそらく一緒に暮らしている保護者はいないのでしょう。
ピンチを救われた女性は彼に協力すると決めますが、男児の目的が気になってしまいます！
２話の感想：共同生活の始まり
半年間に4件もの連続殺人事件が起こり、現場には必ず立体パズルが置かれていたとの事。
警察も犯人は知能の高い人物だと予想していたようですが、まさか5歳児とは思いもしなかったでしょうね。
母親役の女性に三名城瞳と名乗るよう促し、身分証を偽装し大金をチラつかせるなど、とても5歳児の発想とは思えない用意周到な行動に絶句。
男児は純という名前だと話していましたが、これも偽名でしょうか。
区役所で手続きを済ませた瞳は純が寝ている間に大金を奪って逃げようと企みますが、まさか区役所の職員に弱みを握られ脅されるなんて…。
身体を売る事でしか生きられなかった瞳が諦めかけた時、証拠を武器に職員を脅す純の聡明さに驚かされます。
この事がきっかけで瞳は純と生きる事を選びますが、これが破滅の始まりなのでしょうか。
３話の感想：幼稚園面接へ
風俗経営者が必死に行方を探す中、仕事探しに勤しんでいた瞳。
無事に仕事が決まり喜ぶ瞳に手料理を振舞うなど、5歳児とは思えない賢さに驚かされます。
時折瞳に甘える素振りを見せる純は年相応に見える時もありますが、本物の母親は何処へ行ってしまったのでしょうか。
さらに純はとある幼稚園にどうしても入りたいらしく、瞳を連れて面接へ。
二人が面接に訪れた幼稚園はどう見ても名門で、ヤンキー気質の瞳には場違いに思えます。
しかし実際の面接では瞳を見下す面接官を制し園長に謝罪させるなど、相手の心を掴む巧みな話術に感動。
どうやら純はこの幼稚園に入園し何らかの事件を起こす事を企んでいるようですが、ここから何が始まるのか楽しみです！
幼児A～史上最年少殺人犯と呼ばれた男～のココが面白い！
5歳児とは思えない巧みな話術
後に連続殺人事件の容疑者として逮捕される純は、5歳児とは思えない高い知能の持ち主。
高い話術を用い相手の心を操るなど、徹底的な心理作戦に圧倒させられます。
母親役となる瞳の心も一瞬で掴みましたし、明らかに場違いな幼稚園への入園を決めたのも、純の知能の高さ故でしょう。
幼児とは思えない純の賢さに終始圧倒されてしまいました！
謎に包まれた純の生い立ち
3話の終盤では、純がとある幼稚園を舞台に殺戮を繰り広げていく事が明かされていましたが、この幼稚園にどんな秘密があるのでしょうか。
物語はまだ始まったばかりで純の目的は明かされておらず、何のために入園したのかも分かりません。
得体の知れない不気味さを醸し出す純が、瞳と出会うまでにどんな生活を送ってきたのかも気になるポイントの一つとなっています！
幼児A～史上最年少殺人犯と呼ばれた男～の最終回・結末を予想！
最終的に、純は日本国民を味方につけ無罪を勝ち取ると思います。
純は4件もの残忍な事件を犯した殺人犯ですが、彼が凶行に及んだのには只ならぬ事情があるからだと感じました。
まず純には保護者がおらず一人暮らしをしていましたし、あの幼稚園を殺戮の舞台に選んだのは両親の失踪と関わっているからなのでは…。
言葉巧みに国民の同情を買った純は、情状酌量の余地があるとみなされ無罪となると予想しています。
また、瞳とは身寄りのない者同士、これからも支え合いながら生活していくのではないでしょうか。
まとめ
『幼児A～史上最年少殺人犯と呼ばれた男～』について紹介しました。
史上最年少の殺人犯として日本中を騒がせた純。
自殺願望を持つ瞳を母親役に仕立て上げた純は、見事幼稚園への入園を決め犯行に向けて動き始めます。